今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の抵抗の意思表示

 

本日

3月7日火曜日の空は

なんとも言い様のない不思議なニュアンスで

定点観測のようなこの位置のエッフェル塔も

空の色味と相まって

いつもとは違う独特の空気感を呈していました。

 

巷では

今日は「暗黒の月曜日」と呼ばれたのです。

 

何が暗黒かというと

最近話題の年金制度改変に対する

国民の側の反対の意思を形として表し

抵抗する姿勢を示す「全国ストライキ」が

各労組から打ち出されていたからです。

 

結論から言うと

朝夕の通勤通学の時間帯には

メトロもバスも

本数は少なくともしっかり走っていましたし

それ以外の日中も

完全にストップした路線はなかったのです。

 

空の便は大きく乱れたようですし

郊外の電車が動いた本数が少なかったものの

郵便局も通常営業でしたし

一般商店は

スタッフはしっかり出勤してきて

普通にオープンしていました。

 

しかし。。

 

 

通りには

各建物の玄関口の前に

ゴミバケツが

ゴミの回収をされないまま

放置。

 

 

集合住宅専用の建物は

ほぼ管理人さんがいるので

回収されなかったバケツも取り込んでいたようですが

地上階が商店で

しかも明らかに管理人さんがいないような建物は

ゴミ出しに雇われているアルバイトが

早朝バケツを出した後

明朝来なくて済む様に

取り込みには来なかったらしくて

ご覧の通りの有様。

 

 

この定型のバケツには

通常サイズと

ダブルとがあり

黄色い蓋はリサイクルごみ専用です。

 

毎日ごみ収集車が巡回してきて

中身を空にして行くのですが

今日は

満タンのまま放置プレーw

 

 

おそらく

明朝は回収に来るはずだということで

そのまま出しっぱ。

 

数年前

ごみ収集サーヴィス部門の労使の交渉決裂で

1ヶ月以上回収されず

町中あちこちにバケツと

ゴミ袋の山ができ

結局軍隊が動員されて回収したことを思い出しました。

 

今日パリ市内で行われたデモの安価者数は

主催者発表で80万人

警察発表8万7千人でした。

 

実質は10万人から15万人といったところでしょうか。

 

ストは労働者の当然の権利で

殆ど誰も文句を言ったりしないのですが

今の時代はテレワークも多く

あるいは

多少の渋滞は覚悟の上で車で出勤すれば良いわけで

物価の安い郊外に住んで

しかも出勤先の駐車問題その他で車通勤できない人達

つまり

低所得階層が一番難儀させられるわけです。

 

これって

ある意味で矛盾しているんですけれど

社会的な不満があるたびに

交通ストは繰り返されます。

 

明日は

朝早く出かけなければならない用があるので

メトロが動くことを願ってやみません。