今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の小径で晩秋を感じた

 

このブログの

常連の方々はご存知の

白鳥の小径でのお話です。

 

セーヌの15区と16区とを結ぶ

『ビィル・アケム橋』と『グルネル橋』との間に

人工の中洲があります。

 

もともとこの辺りは水深が浅く

16世紀

カトリックとユグノー(新教徒)との闘争の際の

「聖バーテルミーの大虐殺」で

被害者となったユグノー側の遺体がセーヌに流され

翌日この辺りに沢山漂着していた

と言う故事があり

その後その場所を埋め立てて細長い砂州を造った際

歴史の悲惨な逸話を洗い流す意味でも

「白鳥の小径」と

名付けられたとか。

 

 

下流側のグルネル橋から中州に入って行くと

このように

セーヌは左右に流れます。

 

右が左岸で

左が右岸です。

 

この夏

中洲に至るこの位置の橋の

欄干のリニューアル工事が行われ

中洲への入り口が閉鎖されていたのですが

久しぶりに歩けるようになりました。

 

ちなみにこの位置から振り返ると

これまたこのブログで何度か登場した

自由の女神の背中が見えます。

 

 

 

この白鳥の小径に

半年ぶりに足を踏み入れてみると

辺りはすっかり晩秋の様相を呈していました。

 

 

全長1kmほどの

1/3辺りの位置に

斜めに鉄道橋がまたいで交差しています。

 

最初から2枚目の写真で

左右に見える鉄橋です。

 

 

パリを通り抜けて

東西や南北に郊外同士を結ぶRER(郊外高速線)の

C号線の北分線が

走ります。

 

 

中州と交差する部分は石造構造で

アーチを通して見る光景は

なんとなく幻想的。

 

 

くぐり抜けて

左岸側(進行方向右側)を見ると

こんな感じ。

 

 

左岸のこちら側は

ポンピドウ時代の高層住宅ビルが並びます。

 

 

メープルが

部分的に斑ら紅葉で

不思議な感じ。

 

 



 

以前は

ボロボロに朽ちて

鳩のフンだらけの木製ベンチが

20mほどの間隔をあけて

左右に並んでいたのですが

なくなってる。

 

人通りは

以前から結構多いいんです。

 

 

上流側の

ビィル・アケム橋が見えてきました。

 

 

二階部分は

メトロ6号線が通ります。

 

 

手前のRER線の橋にかぶさるように上部に見える

向こう側のビィル・アケム橋の上を

メトロが走り去ってゆく。

 

 

 

 

橋の上には

常に変わらず写真を撮る人の群れが。

 

 

ウエディング・フォト撮影中のカップルも

二組いました。

 

 

橋の上の

右岸に寄った部分から振り返り見る中洲。

 

 

反対の上流側は

このブログの定位置のような角度で

エッフェル搭が望めます。

 

晩秋の様相の今日のパリの空は

青くはなく

単純に灰色でもなく

グレーブルーの微妙な色で

地上の世界に覆いかぶさる様に君臨していました。