今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の氾濫

 

今や

たった一つ

「SOLDES ソルド」という言葉が

フランス全土に溢れています。

 

英語で言うと

セール

日本語で言うと

バーゲンセール。

 

商店のあるところ

必ず

ソルドの張り紙あり。

 

 

つまり

現在のフランスは

バーゲンセールが絶賛開催中なのです。

 

 

「SOLDES D'HIVER」

とあるのは

「冬のバーゲン」と言うこと。

 

実はフランスでは

小売り店法かなんかで「定価販売」が決められていて

勝手に値引きしてはいけないのです。

 

年に二回

夏と冬にそれぞれ4週間

政府が決めた日時でしか「ソルド」はできない

建前なのです。

 

今年は

1月11日から2月7日まで。

 

 

「JUSQU'À -50%」とありますが

50%までの割引

ということで

商品によって

20%

30%

40%

50%

などと値札に明記してあります。

 

 

「TOUT À -◯◯% (全商品◯◯%引き)」

などというお店もあり

例えばこの商店では

店内の全ての商品が

40%か50%引きというわけです。

 

 

あるいはこの写真みたいに

「*SUR UNE SELECTION D'ARTICLES」

(印がついた選別された商品)が

値引き

みたいな商店もあります。

 

 

ウインドーにソルドと書かず

一部商品の値段を貼り出して

店内ディスプレーは

通常とは違う「バーゲン・ヴァージョン」に模様替え

みたいなお店もあります。

 

 

中には

このビーチウエアーのお店のように

やたらにベタベタ値札を張り出した店まで出現する有様。

 

 

このランジェリー店では

「最高40パー引き」の表示の下に別の紙を張り出して

「さらに10%」と書き足してあったりも。

 

デパートなどでは

2週間目に入ると

これまでの20%の値札に「さらに30%」などの

新しい値札を付け足したり

最後の1週間になると

それからさらに10%引きなんてことも起こって

とにかく

「売り切ってしまいたい」わけですね。

 

 

この絨毯屋さんはなんと70%引き。

 

いつ売れるかわからない膨大な在庫を抱える商売なので

普段の売値はかなり高く設定してあるはず

なので

成り立つのでしょうか。

 

 

仏語での「ソルド」の他に

英語の「セール」

伊語の「サルディ」

西語の「レバーハス」

独語の「サルデン」

中語の「大減売」

なども書き連ねた表示を出す店も結構あります。

 

 

ところで

年に2回しかソルドをやってはいけないという表現を

巧みに解釈して

「プロモーション」

「VENTE PRIVEE プライヴェート販売」

「3J 三日間(の特別販売期間)」

などいろいろな呼び方で

年に何回も

安売りは行われているのです!