今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の無人

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シャンゼリゼのスタバは

その昔『リドのアーケード』という名称で

世界中に知られていたアーケードにあります。

 

30年以上前に

リドが

同じシャンゼリぜの

もっと凱旋門寄りに移転して大きくなった以降も

ずっと『リドのアーケード』という名称は

変わっていなかったのですが

5年くらい前か

定かではありませんが

或る日突然「シャンゼリゼのアーケード」と

名称が変わっていました。

 

まあ

仕方ないと言えば仕方ないけれど

昔を知る身にとっては

時代が変わった

という衝撃でした。

 

リドは

アーケード入口の右側の階段を降りた地下でした。

 

今はスポーツクラブが入居しているらしい

ブルーの案内板が見える。

 

そのアーケード自体は

古色蒼然としていて

左右に並ぶ小さな商店もレトロな店ばかりで

19世紀のパッサージュの香りがする

穴場だったのに。

 

10年ほど前から

入ってすぐの真正面ド真ん中の位置に

スタバがやってきた。

 

昨年3月以来

繰り返される外出規制と商店の営業規制で

パリ中のカフェは

年間に正味3ヶ月も営業出来ていないというのに

スタバは「テイク・アウト店」の特例を利用して

年中無給で営業。

 

中に並んで注文するため

実は結構「密」になるにもかかわらず。

 

それが

この「シャンゼリゼ店」は

昨年の秋以降なぜだか閉めてるんです。

 

久しぶりに見たら

古色蒼然としたアーケードの雰囲気に溶け込んで

何だか

歴史的遺跡みたいに見えた。

 

そうそう

そうやって

おとなしくしてる方が良い。