今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のコーヒー屋さん

 

極めて個人的な嗜好の話で恐縮ですが

パリで一番好きなカフェを

ご紹介しましょう。

 

 

コロナ禍に改装工事をして

広く

綺麗になりましたが

私の好きだった「古色蒼然」としたて店内の雰囲気は

幸いな事に変わっていません。

 

二階の席に登る階段も

以前のまま。

 

そして

テーブルと椅子が大切なんです。

 

 

テーブルは木製で傷だらけな様子が

冒頭の写真ではっきり見えます。

 

狭い店内のために小さなテーブルですが

飲み物以外の注文でスペースが必要な時のために

両端を伸ばせるようにできてます。

 

両端を下から上に向かって外向きの方向に回すと

10cmくらい広くなる様子が

この片側だけ広げた

この写真のテーブルを見ていただくとわかります。

 

このテーブルが大好きなのです(笑

 

さらに椅子ときたら

「気をつけ」の姿勢でしか座ってはならない

とでも言ってるような直立不動の意匠で

しかも革張りですよ。

 

 

お客様達も

賑やかな若者達はいませんで

みなさん

静かに歓談してるか

読書か

パソコンで作業中なんです。

 

 

最初に「カフェ」と書きましたが

正しくは

「コーヒー屋さん」で

豆の販売も多いのです。

 

改装前は今の半分の大きさしかなく

客席の横に

コーフィー豆を入れた引き出しや

麻袋がぎっしりあって

押し合いへし合いで買い物してましたが

改装後

倍の広さになって

豆の売り場が半ば独立しました。

 

 

蓋がガラスの

豆を入れる引き出しがわかりますか?

 

 

通りから覗くと

麻袋はウインドー際に並べてあって

ガラス張りの蓋で中身が見える

豆を入れた引き出しも

昔のまま使われているのが見えます。

 

 

コーヒーだけではなく

紅茶の品揃えも充分。

 

ここ2年半

コロナの影響で茶畑での作業ができず

特にダージリンなど

なかなか入荷しないのだとか。

 

 

そして

名物の「Fruits confitrs フルーツ・コンフィ」も

健在です。

 

店内でコーフィーや紅茶を飲みながら食べることも

もちろんできますし

これだけ買いに来るお客も多い。

 

 

当然

自家製のパティスリーもあります。

 

種類は多くないものの

手作り感いっぱいの素朴な美味しさで

この銀のトレーで席まで持ってきて選ばせてくれるのも

嬉しい限り。

 

コロナのせいで

密かに気に入っていたレストランなどが

何件もやめてしまった悲しい例がある中

このコーヒー屋さんが健在なのは

嬉しい限りです。

 

 

向かって左半分は

改装で拡張された部分で

その中がコーヒー豆と紅茶の販売スペースです。

 

1888年創業のこのお店

店名は『ヴェルレ』と言います。