今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の冬のパリの代名詞

 

いました

いました。

 

わずか五日かそこら前に

「焼きトウモロコシ売り」が出た

と書きまして

来月には「焼き栗」の番だ...

と書いたばかりでしたが

なんと

今日「先頭ランナー」をみっけ。

 

 

早速一人の女性が立ち止まって

選んでいます。

 

「あれと

 それと

 これと

 ちゃんと焼けてるのを入れてよね」

「どれも皆んな同じだよお姉さん

 俺の栗はどれもみんな美味いんだから」

という感じでしょうか。

 

冬真っ只中のパリでは

人通りの多い界隈の歩道で

「マロン・ショー

 マロン・ショー」

(あつあつの栗 あつあつの栗)

と言いながら通行人に呼びかける

「焼き栗売り」が

冬のパリの生活を彩る代名詞のように

ガイドブックにも書かれていたものです。

 

円筒形の

小さなカップと

大きなカップを置いていて

それぞれ「一杯いくら」と書いてあったものです。

 

雑誌の1ページを破った紙をコーン型に丸めたものに

入れてくれて

ポケットに突っ込んで

まさに今の日本で

「ホッカイロ」をモミモミしながら歩くように

栗を弄りながら歩いて

かじっていたものです。

 

 

それをやるには

まだちょっと早すぎる感もありますが

(ポケットの中が熱くなりすぎやしませんか??)

今日

いましたよ

しかも3人も

100m間隔で並んでました。

 

 

真剣な眼差しで

栗を焼いています。

 

切れ目を入れた生の栗を

鉄板の真ん中辺に並べて置いて

程よく焼けてきたら

鉄板の端っこに並べ替えていくんです。

 

 

スーパーのカートに

小型のドラム缶を置いて

その中で炭を炊き

上に

普通の大きさのドラム缶の蓋か

鉄のトレーを中央部にキリで穴を開けて

かぶせます。

 

 

その上で焼くのですが

タイミングが悪い時に買うと

まだ硬い生焼けだったりして

それでも

みんな

「ノークレーム・ノーリターン」で

それが当たり前。

 

文句言うモンク

(モンスター・クレーマー)なんて

一人もいません。

 

何事も

そんなもんなんですよね

現実は...

と。

 

今の日本の現状を見聞きすると

何やらカルシウムだか鉄分だか

あるいは

家庭でのしつけだか

何かが足りないような

すぐキレて怒鳴りまくる人が大勢いるようで

祖国の社会が荒んでいるのを遠くで見ているのは

辛いものです。

 

 

3ユーロかそこらで5〜6個の焼き栗を買って

ポッケの中もぬくぬく

お口の中もぬくぬく

心もぬくぬく

暖かい気持ちで毎日を過ごしていきたいものです。

 

これからパリは

いよいよ長い冬に突入するわけですが

皆様方も風とコロナに充分気をつけて

楽しく冬を乗り切りましょう。

 

こんな事を言うのは

まだちょっと早い気がしますが

心の準備は

何事も早すぎるという事はございませんから。。