今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の狐

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ウインドーの中に

キツネがいました。

 

狐です。

 

それで

何の店のウインドーかというと

何と

「本屋」さん。

 

いやもうビックリとしか。。

 

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建物中央にある玄関で二分された

地上階の向かって右半分を占める

規模としては小さな本屋さん。

 

その

本屋のウインドーに狐が出る..

いや

居るなんて

いったい誰が考えつくというのだろうか。

 

いや

狐がいると言っても

もちろん剥製ですから

生きた狐ではありません(当たり前だ)が。

 

じゃあ「何で狐」なんだろうと

思いますよね。

 

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ガラス越しに中を覗くと

いたってフランス風の伝統的な

つまり

冷やかしでなんぞ到底入れない

ましてや

立ち読みなどもってのほか

と言った風情の本屋さんなのです。

 

第一入店するには

狭いドアを

わざわざ自分で開けなければ

入れない。

 

何とも

敷居の高い本屋さんなのであります。

 

そして本題に戻って

なぜ「キツネ」なんだ?

 

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そのキツネの前を改めてよく見てみれば

何と

「イノシシを料理する 50のレシピ」

「雉を料理する 50のレシピ」

と言う本が飾ってあるではありませんか!

 

本屋で「キツネ」と言えば

普通「ド・ラ・フォンテーヌ」の

「カラスとキツネ」を反射的に思い浮かべるものです

フランス人なら。

 

そういう意味で

本屋に狐というのは

そPれほど荒唐無稽なことでもない

といえばそうなんですが。

 

それなのに

かの文豪の名作を並べてあるのかと思いきや

「イノシシ」と「キジ」のレシピ本。。

 

のけぞりましたよ

あまりの落差に。

 

まあしかし

考えてみると

ド・ラ・フォンテーヌの作品は道徳的暗喩の人生訓だし

人生において食事は重要な要素だし

キツネはキジを食べるし

まんざら無関係というわけでもなさそうな

ってか

キツネがイノシシを食べるんかい!?

 

謎に満ち溢れた

本屋さんと遭遇した

今日の散歩でありました。

 

「狐も歩けば ジビエ料理に当たる」

ってわけか。