パリのど真ん中の賑やかな一帯の
裏に入った
車が一台通れるだけの人気の全く無い狭い狭い通りに
周りの石の建物の中にあって一箇所だけ
「一階(地上階)」部分が渋目の明るい緑に塗られた
建物の前を通りかかったのです。
そこだけ
色彩があって
しかし緑の一色だけが存在してる
不思議な空間。
一瞬「花屋さん」だと思った。
でも
全然「らしくない」じゃありませんか。
このブログでは
花屋さんは頻繁に登場するアイテムですが
異質です。
表にお花がたくさん出てるのが
一般的な花屋のイメージなのに
なんだか
痩せたひょろっと細く高い観葉植物があるだけで
あと
草のような葉っぱが少々。
第一
普通花屋は開けっぴろげなものだと思ってるのに
このお店は
小さなドアが「閉まってる」ではないか。
そして
「オープン」という看板がぶら下がってる。
しかし
中が見えないのですよ
全く。
ウインドーには
「青磁」のペンギンが大小突っ立ってるし
その他
小さなホーロー引きのケトルやら
平べったい陶器の壺やら。
で
無理やり隙間から奥を覗いたら
各種「乾きもの」の枝やらツルやらに混じって
小綺麗な生花がそこここにあります。
やっぱり「花屋」だ。
でも
らしくないことこの上ないでしょ。
帰宅後にググってみたら
『Maison Vertumne』
とかいう花屋さんでしたが
HPを見ると
ものすごく繊細で美しいブーケや
フラワー・バスケットなどの写真が
見てるだけで
心が高揚する感じで出ておりました。
冠婚葬祭
あらゆる機会に
ブーケをオーダーで引き受けるお店の様でした。
ちなみに
その辺の花屋で4〜5本のバラを買って5〜10€
なのですが
このお店は
ブーケ「50€」より
と書かれてる。
写真で見る限り
その価値はありそうです。
車が通ることはまずなさそうな
歩行者も何人通るのかという感じの裏通りですが
良いお店を見つけました。
頼むことはないだろうけれど
知っておくだけで損はない筈です。