パリの中心部のアートギャラリーに
こんなものが
展示してありました。
今時の画廊は
絵画もバイクも同列で
なんでもありなんだろうか。。
などと思いながらよくよく見てみると
左側の壁にかかっている
写真ではほんの一部しか見えていない絵が
どうやら
『World Tour Action 1984』
という作品らしくて
それの流れで製作されたペインティング・バイク
の様です。
「速い芸術」と書いた日本語も
ペインティングの一部みたいですね。
まあそれは置いておくことにして
このギャラリーは
『ゴースト・ギャラリー』
という店舗名なのですが
表にデカデカと「デストピア」のポスターが
掲げられていたのですよ。
すごいでしょ。
これ
「シェパード・フェアレイ」
というイラストレーターの作で
『Big Brother 2』
という
結構その筋では人気のあるパロディー作品なんです。
着想の元は
かの有名な「ディストピアSF」の名作
ジョージ・オーウェルの
『1984』の登場人物で
もともとは
「ヒトラー」と「スターリン」とを重ね合わせた
「フレデリック・ギモン」の作。
強権独裁国家権力に
文字どおり全国民が監視下に置かれた
空想上の国のお話ですが。
その作品のリメイクが
このギャラリーの店頭を飾っているわけです。
こちらの作品は
なにやら「プー○ン」に似ているような
似ていないような。。。
アートに思想はない...ことはなく
立派に世相を批判し警鐘を鳴らしたた作品です
オーウェルも
ギモンも
フェアレイも。
そういえば「ビッグ・ブラザー」というタイトルで
複数の青年男女を24時間カメラの回っている空間に
一定期間閉じ込める
アメリカのテレビ番組があった。
日本のテレビも真似をして
事件が起こったようでした。
政治体制が「1984」にそっくりの
国がいくつもある
今日この頃
祖国に馳せる思いはつきません。