パリの街を歩くにあたって
街頭の演奏家たちがいないと
いまいち物足りない。
新型コロナで外出に制限がかかり
街から人出が消えたりして以降
とんと彼らを見かけなくなってしまっていました。
去年の秋くらいから
出歩くことにほぼ制限がなくなり
盛り場や観光地でポツポツ見かけるようになってきて
社会の正常化の表れの一つと
嬉しい限りです。
この写真は
中年男女の「バンジョー」と「ヴォーカル」という
あまり見ない組み合わせ。
日本では
ストリート・ライヴというと
若い人の特権のように思われているのではないかと
偏見を持っておりますが
こちらでは
ありとあらゆる年齢風体性別の混交で
あらゆるジャンルで賑やかです。
こちらは
女性同士のデュオ。
一人はヴァイオリンと正統ですが
もう一人が
ミニハープみたいな竪琴の一風変わった二重奏でした。
メロディーに抑揚がなく音量も少ない
なんとも不思議な音楽で
「古代ギリシア」の音楽って
こんな風だったんではなかろうかと想像してしまった。
まあ
竪琴からの連想という単純な事なんですが
古代の音楽は
メロディーが単調で
テンポもゆっくりみたいなんです
演劇祭で古代の仮面劇などを見ると。
でも
結構な人だかりでしたよ。
そして
今日は遠出したので夕方遅くなり
帰路はメトロに乗ったのですが。。。
乗り換えの連絡通路にいました。
結構人が多く歩いており
立ち止まって写せなかったので
歩きながらでブレブレ。
以前は地下鉄のパフォーマンスは
パリのメトロにとって
なくてはならない存在だったんです。
セミプロから
ワンフレーズを繰り返すしかできないロマまで
通路にも
車内にも
何組も遭遇したものです。
ついに当局が規制に乗り出し
書類審査と実技試験を課して
首都圏交通営団の認めた人たちだけ
IDを首からぶら下げて演奏する制度になりました。
コロナ禍で
まだほとんど見かけません。
この青年は
自分の演奏を入れたCDを5€で販売中。
一日も早く
あちこちの通路に響き渡る
たくさんの彼らの存在が戻ってきてほしいと
切に望む私です。