今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のコンクール

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とある修道会が

全国の系列のリセ「中高校」や

「親子会館」

「児童館」

などに呼びかけて行った

「クレッシュ制作コンクール」

という

おもしろい催しがあったことを知り

展示を見てきました。

 

展示されている教会堂の内部が夕刻でとても暗く

近くの照明が部分的に当たっているだけで

写真を撮るには過酷な条件でした。

 

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毎年テーマが出されるそうで

今年のテーマは「弱さ」

だったそう。

 

人間の精神と肉体との弱さや

社会の脆弱さ

物質の半普遍性

などなど

解釈は自由だったそうです。

 

 

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この作品は

難破する船を

人生に例え

社会に例え

道徳に例えて

船でクレッシュを表現したそうです。

 

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「ハートの中の無数のハート」

神の途切れることのない愛を表し

神の愛が必要な

人間の弱さを表し

神の無限性の元の人間の有限性...

という脆弱さを表現した

かなりキリスト教的解釈の強い作品です。

 

もともと修道会の催事なので。

 

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「コロナ禍」という

典型的なあら日の只中にいる人間たちは

信じることが不可欠。

 

ともに手と手を携えて

一緒に困難に立ち向かい

根を下ろし

根を張り

信じあって弱さを力に変えてゆく...

 

タイムリーな発想ですが

普遍的な発想です。

 

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卵は脆さの象徴で

そして

命の再生のシンボル....

 

その卵の殻を寝床として

イエスが誕生する....

 

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硬い木が弱さを守る強さ。

 

硬い木材を構造に使って

それ以外のものの材料は

靴下や

麦わら。

 

脆さは

平衡を保つために力が必要で

強さは

弱さを守る。

 

宗教的な感覚が現れているのは

「クレッシュ」ですから

当然ですが

なんだか

中学生や

お母さんと子供達が作ったとは思えないほど

哲学的です。

 

まだご紹介したいので

続けます。