とある修道会が
全国の系列のリセ「中高校」や
「親子会館」
「児童館」
などに呼びかけて行った
「クレッシュ制作コンクール」
という
おもしろい催しがあったことを知り
展示を見てきました。
展示されている教会堂の内部が夕刻でとても暗く
近くの照明が部分的に当たっているだけで
写真を撮るには過酷な条件でした。
毎年テーマが出されるそうで
今年のテーマは「弱さ」
だったそう。
人間の精神と肉体との弱さや
社会の脆弱さ
物質の半普遍性
などなど
解釈は自由だったそうです。
この作品は
難破する船を
人生に例え
社会に例え
道徳に例えて
船でクレッシュを表現したそうです。
「ハートの中の無数のハート」
は
神の途切れることのない愛を表し
神の愛が必要な
人間の弱さを表し
神の無限性の元の人間の有限性...
という脆弱さを表現した
かなりキリスト教的解釈の強い作品です。
もともと修道会の催事なので。
「コロナ禍」という
典型的なあら日の只中にいる人間たちは
信じることが不可欠。
ともに手と手を携えて
一緒に困難に立ち向かい
根を下ろし
根を張り
信じあって弱さを力に変えてゆく...
タイムリーな発想ですが
普遍的な発想です。
卵は脆さの象徴で
そして
命の再生のシンボル....
その卵の殻を寝床として
イエスが誕生する....
硬い木が弱さを守る強さ。
硬い木材を構造に使って
それ以外のものの材料は
靴下や
麦わら。
脆さは
平衡を保つために力が必要で
強さは
弱さを守る。
宗教的な感覚が現れているのは
「クレッシュ」ですから
当然ですが
なんだか
中学生や
お母さんと子供達が作ったとは思えないほど
哲学的です。
まだご紹介したいので
続けます。