昨日に引き続き
「弱さ(脆弱性・脆さ)」
をテーマにした「クレッシュ」制作コンクール
中編です。
最初の作品を作った子供たちは
幼子イエスを
普通のか弱い赤ちゃんのイメージで
表したかったそう。
現実世界を表す背後の球体は
柔らかくて薄い
弱さの代表のような「シルクペーパー」で作られ
しかその紙は
薄くて脆そうな割には
同時にしっかりと抵抗力がある。
白黒で泣いているイエスを表すことで
作品に向き合う自分たちの脆さの
暗喩だそうです。
テーマと
自分たちの名前を書いた紙を
細かくちぎって下に撒いてある。。。
これは
児童館に集まる幼児たちのお母さんたちの作品。
普通のサラリーマン家庭の雰囲気を出して
日常感から
様々な直面する問題などを
想起させる。
登場人物の多くは
アフリカ系フランス人というのも
その日常が社会における意味を
示しているのかもしれない。
この作品を作った子供たちは
身の回りにある
紙や木綿糸や細い木の棒や画用紙や綿など
少しも頑丈ではないと思われている材料を使って
身の回りに溢れている頑丈でないものを
人間は理解して役割を託して使いながら
日々を暮らしている...と。
哲学だ!
これも
身の回りの「自然なもの」を使い
か弱い自然な物事が
周りには溢れていることを理解し
自然を守る義務を
理解しよう
だそうです。
洞窟は粘土で作り
粘土は自由に形作れる便利な物だけど
乾けば壊れやすくなる。。
つま先を触れ合わせた両手は
包み込む愛の心を表し
白い綿で
はかなさと弱さを表し。。。
これは
とても短い説明文でした。
「ガラス瓶 粘土 宝物」
ポリエチレンとたまごの殻と
背後の大きな卵はポリエチレン製の卵。
登場人物は
全て
たまごの皮を割ったもので
モザイクに作られている。
「卵」が今回の意テーマに最もふさわしい
と。
これは説明抜きに美しい。
とても素晴らしい展示会なので
あともう一回だけ
続けさせてください。