今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の稀な機会

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本日12月12日日曜日は

「支倉常長 没後400周年記念荘厳ミサ」

という行事がることを漏れ伝え聞いて

信者でもないのに

潜入してきました。

 

この写真はミサを司式された

「ジャン=ルイ・ブリュゲ大司教」です。

バチカン図書館と文書管理部の名誉書士

だそうです。

 

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場所は

パリ市内『Mission Etrangère de Paris』

(パリ 海外宣教活動協会)という

欧米以外の非キリスト教文化圏に

ローマン・カトリックを布教するために

宣教師を派遣する団体の

礼拝堂。

 

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ミサの進行に沿って

「ミトラ(司教冠)」をかぶったままだったり

ミトラを取り

その下につける「カロッタ(丸帽)」のままで臨んだり

あれこれ

決まりがあるらしい。

 

ちなみに

カロッタは

教皇は白

枢機卿は紫

司教大司教は赤と定められています。

 

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カロッタ姿で

乳香を焚く「煙玉」を振る「大司教」。

 

白い服は

ミサの進行の補佐をする人たちで

聖職者ではなく「侍者」と言い

聖歌隊も同じです。

 

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特別主賓だと思われる駐仏全権特命大使イハラ氏に

祝辞を述べる

「ミトラ」をかぶり司教杖「バクルス」を手にする

大司教。

 

支倉常長は

地中海で悪天候を避けて「サン・トロペ」に緊急上陸し

フランス領土を初めて訪れた日本人

だったのです。

 

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「400年忌を迎える侍カトリック信者」

と言うタイトルで

今日のミサを告知した記事が掲載されている

バチカン「L'ART SACRÉ 2」という

キリスト教美術の広宣活動組織の

パンフレットが用意されていました。

 

ちなみのこの大司教は

その組織の責任者でもあるそうです。

 

1時間ほどのミサは

講話もラテン語

聖歌はグレゴリオ聖歌と

とっても美しいもので感動的でした。

 

この協会の礼拝堂の前に

「ビルマ」(と書いてあってミャンマーではなかった)

で飾られた「クレッシュ」が

置かれていました。

 

登場人物が

全員「ビルマ」の姿形をしており

海外での布教活動の

繊細さと難しさを伝えてくれるものでした。

 

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