今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の不思議な光景

 

「アンヴァリッド」の周りを歩いていたら

突如

ななな

なんじゃこりゃあ

な光景に出っくわしました。

 

まあ

ありていに言って

このブログの読者の方々なら

「なんじゃこりゃあ」

は意外に慣れていらっしゃるかもしれませんがw

 

しかしですよ

綺麗に刈り込んだイチイの列の合間に

こんなのが見え隠れしてたら

そりゃあ。。。

 

 

まず

ん...?

 

ですよね

当然。

 

 

そして

ななな.....

となりますよ

当然。

 

 

そして最後に

全貌が明らかになるや

「なんじゃこりゃあ」

な訳です

当然。

 

地上に「ジェット戦闘機」という

不思議な光景ですもの。

 

 

どこからどう見ても

ジェット戦闘機です。

 

帰宅後調べてみたら

フランスのジェット機メーカー

『マルセル・ダッソー』社の

MD450 OURAGAN (ウラガン)のようです。

 

というか

なんで?

 

実はこの場所『Invalides』は

ルイ14世が対外戦争が続き傷病兵が続出した時代に

彼らを国費で収容し

治療にあたり

体が不自由になった「敗残兵」の

余生を送れる施設

として造られたもので

日本語では『廃兵院』と呼ばれております。

 

そして

現在も軍事病院の機能が残されているものの

広大な施設の大半が

『軍事博物館』として使用されており

歴史上の世界各国の武器や鎧甲冑

そして

フランスの兵器と軍の歴史との

展示がなされております。

 

その一環として

所蔵物の展示なのだろう

と納得。

 

 

まあ

落ち着いて見れば

小さいし

禍々しくないし

エアー・インテークの小さいことといい

あまり

動力性能も攻撃能力も

高くはなさそうと思えます。

 

実はこのヒコーキ

戦後

フランスが独自に開発した最初のジェット戦闘機

なんですって。

1940年台後半に開発が始まり

52年にフランス軍に制式導入され

1980年に退役するまで

30年弱の間

現役で使われたようです。

 

最高速度940kmhでマッハには至らないのも

時代と言えるでしょうか。

 

元来ガチの平和主義反戦論者の私としては

心穏やかではありませんが

機械が大好きな人間としては

興味深くはあります。

 

 

ちなみに機名のウラガンは

「ハリケーン」という意味です。

 

こんなものが

二度と人間の頭の上を飛ばない時代が来ることを

願ってやみません。