今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリでナポリを語る

 

何日も何日も肌寒い日々が続いたパリで

やっと一昨日

一日中底抜けの青空と明るい光が戻ってきたと思ったら

昨日午後からまた雨が降り出し

今日8月12日の午前中まで12時間くらい降っていました。

 

気まぐれに

ルーヴルに行ってきました。

 

『パリでナポリ/

 ルーヴルはカポディモンテ美術館を招く』

という特別展をやっているのです。

 

 

一部屋に

ナポリとカポディモンテに関する部屋。

 

通常展示のイタリア絵画のある

セーヌの河岸に沿った「水辺の大ギャラリー」に

通常展示の合間合間に。

 

さらに別のフロアーの一部屋に

デッサン

と三部構成。

 

冒頭の絵はナポレオンによりナポリ王に封じられた

ヨアキム・ミューラの妃

ナポレオンの妹キャロリリーヌ・ミューラに招かれて

ナポリに行った

フランス人画家デュヌゥの

「カポディモンテ庭園からのナポリ」

1813年作。

 

ヴェスヴィオス火山が見えます。

 

 

マサッチョ作「磔刑」

1426年。

 

 

ジョヴァンニ・ベッリーニ作

「キリストの変容」

1478年〜79年。

 

 

ティツイアーノ作

「ダナエ」

1544年から1545年。

 

 

カラヴァッジオ作

「鞭打ち」

1607年。

 

 

ルカ・ジョルダーノ作

「ロザリオの聖母 又は 天蓋のマドンナ」

1685年頃。

 

 

コラントニオ作

「聖ヴィンセント・フェリエの祭壇画」

1456年〜58年。

 

この人はわざわざ一項目分けて展示されていた。

 

1440年台から70年台にかけて

ナポリで制作活動を行った画家。

 

1455年に殉教した

漁師でドメニコ修道会士「サン・ヴァンサン・フェリエ」

の生涯を

物語的に自系軸に沿って表現した手法は

フランドル絵画の影響が

イタリア中部に及んだことを示しているそうです。

 

 

デッサンも質の高い作品が寄せられていました。

 

これは

ユトリロのアトリエで

一番弟子のジュリオ・ロマーノが制作した

「慎み」のためのデッサン。

 

 

オリジナル絵画は

ヴァチカンのコンスタンティヌスの間の

1520年〜24年制作のフレスコ。

 

もちろんユトリロがメインで制作した。

 

 

これもラファエロ

1503年のデッサン。

 

 

完成作の「受胎告知」は

ペルッジアの

聖フランチェスコ・デイ・コンヴェントゥアリ教会。

 

 

もう一枚ラファエロ

「若者の頭部のデッサン」

 

 

「神殿を追われるエリコドーレ」

1511年〜12年制作の

ヴァチカンはエリコドーレの間にあるフレスコの

エリコドーレを追う天使の一人

おそらく左から二番目の天使の頭部のための

デッサン。

 

全部で60点ほどの展示で

なかなかユニークな特別展で大満足。

 

 

 

ルーヴルは凄い人出でした。

 

 

団体以外の個人客専用の

メインの入館口である「ピラミッド」も

延々と大行列。

 

忍耐力が必要です。