ノートルダム大聖堂は
相変わらず工事中。
2019年4月15日夜
屋根の内側の
屋根全体を支える「森」と呼ばれる大木の梁の火災で
尖塔が焼け落ちて落下し
屋根が崩落して見るも無残な形になって
早4年。
3年半を
焼け跡の片付けと
崩落した石材や彫刻などの破片の収集と整理
及び
天井と屋根を再建するにあたって
数千トンの放水を受けた
700年を経た繊細なアーチで支えられるのか
力学計算などに潰し
昨年9月からやっと再建工事が始まった。
と聞くが
外見的にはまだ何の進捗も見られない。
ただ
正面と側面の
工事現場を区切る塀に
様々な調査や工事の様子が
写真付きで説明されている。
在りし日の大聖堂は
斜め後方から見てこうだった。
平面図として
原則的に十字架を地面に置いた形に建てる教会の
十字架の交差部の尖塔は
19世紀落雷による焼失を受けてのの再建で
250トンの栗の木の骨組みに
250トンの鉛の板を貼り付けてできていた。
再建するにあたって
どのような形にするのか
様々な案が検討され
マクロン大統領はガラスの屋根を希望したらしい。
ルーヴルのピラミッドを意識してのことだろう。
パリ大司教管区もそれを承認したという噂が伝わると
ものすごい大反対で炎上した。
寄せられた様々な再建案を
一部ご紹介しよう。
いずれも「正気の沙汰」じゃない
ものばかり。
以下の写真は
いずれも「国立建築博物館」のヴィデオ画面を
撮影したもの。
尖塔は中身が詰まっておらず
骨組みだけ。
東京スカイツリーのように
金属パイプをネット状に編み上げて
中は緑地の遊歩道。。。
屋上プール
って
ざけんじゃね〜よ!
ガラス屋根三種
尖塔だけはオリジナル風。。
屋上プロムナード?
う〜〜む。。
!!!!
ルーヴルのピラミッド
ポンピドゥ・センターのエスカレーター・チューブと
排気口
パリ郊外クレテイユ市の
「キャベツ」というあだ名の集合住宅
の三種盛り。
ステンドグラス製で
中から外向きにライティング。
流行りの
外壁に芝生。。。
こんなアイデアを提出する建築家や
建築事務所は
ゴシック建築の偉大さに対峙する気がないか
その能力がないか
どちらかだ。
12世紀〜14世紀の石工集団と棟梁に
失礼極まりない。
結局「ほぼオリジナル通り」に再建するらしいが
どこを探しても
「完成予想図」がでてこない謎。
五輪には間に合わないらしいが
それでも来年中には完成だそうだ。
急ぐあまり
乱雑な作業は絶対にして欲しくない。
あと700年しっかり耐えられるものに
してほしい。