パリ私立美術館「プチ・パレ」において
サラ・ベルナールを総合的に振り返る
企画展が開催されています。
ベル・エポックを背負って立つ大女優にして
画家で彫刻家でもあった彼女は
「聖なるサラ」
「劇場の女帝」
などと呼び習わされ
ヴィクトル・ユーゴーから
「黄金の声」と称えられ
ジャン・コクトーからは
「聖なる怪物」と叫ばれた
稀代の天才であった女性です。
会場入り口のポスターの写真は
あまりにも有名。
「マグダラのマリア役のサラ」 アルフレッド・スティーヴンス 1887
「キマイラ姿のサラ」アンドレ・ジル 1880
彼女は
舞台の役の姿で多く描かれ
またカリカチュールでもよく表された。
自身
彫刻を好み多くの作品を残した。
サラと結婚して数ヶ月で旅立った
ギリシアの若き外交官で役者を目指したダマラを
送るための彫像も彫った。
この「桃」の絵は歿年の前年の作品。
『ギズムンダ 公演ポスター』1894
『椿姫 公演ポスター』1896
上のギズムンダはミューシャのデヴュー作で
予定されていた画家のピンチヒッターで急遽制作し
出世作となった。
『トスカ』1899
『ハムレット』1899