今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の回顧 "聖なる狂気"

「ベル・イル島の持薬庭園のサラ・ベルナール」1919 ジョルジュ・クララン

 

パリ私立美術館「プチ・パレ」において

サラ・ベルナールを総合的に振り返る

企画展が開催されています。

 

ベル・エポックを背負って立つ大女優にして

画家で彫刻家でもあった彼女は

「聖なるサラ」

「劇場の女帝」

などと呼び習わされ

ヴィクトル・ユーゴーから

「黄金の声」と称えられ

ジャン・コクトーからは

「聖なる怪物」と叫ばれた

稀代の天才であった女性です。

 

 

会場入り口のポスターの写真は

あまりにも有名。

 

 

 「マグダラのマリア役のサラ」      アルフレッド・スティーヴンス 1887 

 

                   「キマイラ姿のサラ」アンドレ・ジル 1880

 

彼女は

舞台の役の姿で多く描かれ

またカリカチュールでもよく表された。

 

自身

彫刻を好み多くの作品を残した。

 

『阿呆と死』サラ・ベルバール 1877

『ジャック・ダマラの葬送のための像』1889

サラと結婚して数ヶ月で旅立った

ギリシアの若き外交官で役者を目指したダマラを

送るための彫像も彫った。

 

自画像ではなく『自彫像』 1870

『ジャーナリスト エミール・ド・ジラルダン像』1878

『幼女像』 制作年代不詳

『ジョルジュ・クララン像』 1875

『自画像』 制作年代不詳

『桃のある静物』 1922

この「桃」の絵は歿年の前年の作品。

 

 『ギズムンダ 公演ポスター』1894 

 

『椿姫 公演ポスター』1896

 

上のギズムンダはミューシャのデヴュー作で

予定されていた画家のピンチヒッターで急遽制作し

出世作となった。

 

『ギズムンダ』テオバルド・シャルトラン 1896

『椿姫』マリー・ベッソン 1885

『トスカ』1899 

 

   『ハムレット』1899

 

『トスカ』ヤン・ファン・ビアー 1888

『ハムレット役のサラ』レオネット・カッピエロ 1900

 

『ジャンヌ・ダルク』ウージェーヌ・グラッセ 1889

『ジャンヌ・ダルク』写真 ポール・ナダール 1890

『ジャンヌ・ダルク』ルイーズ・アベマ 1916

1890年『クレオパトラ』役で使用した装身具

 

サラ・ベルナールに捧げて制作された花瓶 エミール・ガレ製 1899

 

サラ・ベルナール所有のブローチ ラリック製 1896

私物 サンダル

私物 繻子の靴

私物 手袋

私物 ブレスレット 2点

私物 カラー 扇 象牙の小銭入れ

『サラ・ベルナールへのオマージュ』ウォルター・スピンドラー 1908

『サラ・ベルナール』ジョルジュ・クララン 1902

『フェードル役のサラ』マテュラン・ペッシュ 1903

ビスケット・メーカー『LU社の宣伝ポスター』ミューシャ 1904