今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の華燭

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トロカデロ広場を通りかかったら

新婚さんのご一行に遭遇。

 

式を挙げた後

エッフェル塔を背景に

記念写真を撮りに来た模様です。

 

これ

コロナ禍以前には

ごく普通に見る光景でした。

 

フランスには

ホテルの「結婚式場」なんてありませんし

「玉姫殿」も「平安閣」も有りません。

 

まず

市役所(パリでは区役所)の

それ用の部屋で市長や助役に

結婚式を挙げてもらいます。

 

民法典を前に

「夫婦の法的な権利と義務」を聞き

その法的義務を守ることを誓約し

婚姻証明書に

市長と新婚の二人と証人(大抵は友人)二人が署名して

晴れて二人は夫婦となる。

 

これは

法律(民法)上の結婚式。

 

次に

教会に行って

神様に夫婦となる成約を

神父の祭司で行います。

 

これは法的には意味はないのですが

ヨーロッパ人の習慣です。

 

そして

その町の名所旧跡や美しい景色の場所に行って

記念写真を撮る。

 

そのあとは

自宅か

レストランで

親しい人たちを招いてお食事会。

 

田舎では

一晩中食えや飲めや踊ろうぜ

になることも。

 

この写真の方々は

イスラム系だと思うので

教会ではなくモスクに行ったのでしょう。

 

外国人でも

市役所で合法的に結婚できます。

 

それを大使館に届けると

日本の法律でもフランスの法の元でも結婚したことになり

日本の法律上で結婚しただけの場合より

フランスの社会制度の恩恵を受けやすくなり

有利な場合があるんです。

 

とりあえず

お二人には

おめでとう。