今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の一人歩きの子供に思う事

 

ある幼稚園と小学校の

午後16時半頃の門の前の光景です。

 

パリで暮らすと

極々日常の風景なんですが

すごい人。

 

フランスは

幼稚園も学校で「幼児学校」と呼び

小学校とともに

登校は8時半

下校は16時半です。

 

途中

12時前後(学校によって12時か12時半)

から

14時まで昼食時間を除いて

校門は閉ざされ

父兄といえども

受付で正当な理由を提示しなければ中に入れません。

 

その間校内で起こることは全て学校の責任で

先生以外に

休み時間や給食中の安全管理をする保安要員の係と

その助手もいます。

 

「イジメ」などは

クラス担任と校長とで

願い出れば即決で対処してくれます。

 

逆に

校門の生活上のしつけも含めて家庭の責任。

 

幼稚園と小学校の間は

親か

親の正式委託を受けた第三者が

必ず登下校に付き添います。

 

 

この写真では

左に幼稚園の門と

右の奥に小学校の門と別れています。

 

 

これは

幼稚園だけの学校の門です。

 

三十年ほど前までは

12歳以下の子供はすべからく

外出の際は

親か親の代理人の同行が法的に求められていました。

 

昔日本の会社の駐在員のご家族で

12歳のお子さんが一人で外を歩いていて

車にはねられ不幸なことがあった際

民事での損害賠償を認められなかったことすら

ありました

一人歩きだったから。

 

その後10歳以下と改定され

今では法的年齢基準は廃止された様ですが

学校毎に決まりがあって

8歳が一人登校の許可が出る平均年齢のようです。

 

 

登下校時の学校の前は

二重駐車で大変な騒ぎも起こります。

 

 

門前では

保安係の一人が

同伴者のいない子供が一人下校をしない様

監視しています。

 

係は

ほぼすべての子どもたちの

父兄(同伴委託者)を覚えていて

挨拶と

あれこれ「注意事項」なども教えてくれたりします。

 

黒のダウンのおばさまは

おやつの菓子パンの包みを持っている。

 

 

下校時に

「パン・オ・ショコラ」などをかじりながら

帰宅する光景も

ごく日常のもの。

 

 

学校から四方への道は

同伴者と子どもたちの下校姿が途切れなく

続きます。

 

 

日本で

幼い子どもが行方不明になる事件を頻繁に耳にして

胸が痛みます。

 

少なくとも

8歳以下

できれば10歳以下の子どもを一人で外を歩かせることは

やめるべきではないのだろうか

と。

 

共稼ぎ夫婦で

じじばばが近所にいない家庭や

シングルペアレントの家庭には

シッターさんを雇う資金援助をすべきです。

 

フランスは

アフリカや東南アジアからの出稼ぎの人たちの

奥さんが

ほとんどシッター役を引き受けていて

これも経済が回る一役を果たしているのですから

日本もやれないことはないのではないか

と切に思うのです。