今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のウヒャヒャ

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なんと!

「福袋」みっけ。

 

日本の人も大好きなある紅茶屋さんの店頭に

何やら人目を惹く赤いものが

よく見たら

何と懐かしい漢字。

 

中身は何が入ってるんだろ?

値段はいくらなんだろ?

売れるんだろうか?

売れたんだろうか?

 

年末年始の企画か

始まったばかりの冬のバーゲン用の企画か

なんだか

面白い。

 

それはそうと

パリ中の紅茶屋さんで

昨年夏以来『ダージリン』がものすごく品薄なのです。

 

他の紅茶は普通にあるんですが

ダージリンだけ

しかもグレードの高いものほど

品切れ。

 

で考えてみたら

昨年来インドのコロナ禍がひどかった。

 

全国土でのロック・ダウンで

摘み採れなかった

摘み取っても運べなかった

運んでも海外発送が出来なかった

と言う事なんではなかろうか。

 

こんなところにも

新型コロナ・ウイルスは影響を与えてるのか。

 

大変な時代になったものです。

 

 

 

今日の誰か

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街角のキオスクの壁の

ガラスパネルのポスターに目がとまった。

 

『いっぱしの人間になる』

と一言。

 

『Devenir Quelqu'Un』

quelqu'un とは

英語の some one

つまり「誰か」ということだが

こういう場合は

「ひとかどの男」みたいな意味になる。

 

フランス政府の陸軍兵士の募集広告。

 

かつては徴兵制だったフランスは

男子は18歳から25歳の間に2年間の兵役が義務だった。

 

学生の間は免除されたが

大学は進級が大変で一学年上がるごとに半減していくので

進級できなければそのまま徴兵。

 

その後1年になり

平和主義者は行政機関に勤務することも可能になり

さらに3ヶ月に短縮になり

20年ほど前に廃止。

 

最近

25歳までの間に1日間

防衛と安全保障の講習会に出ることが義務付けられたが

兵役ではない。

 

NATO軍の中核でもあり

中東や中央アジア

アフリカの紛争に国連軍として参画するので

補充は必須なのだろう。

 

派兵先で命を落とせば

2階級特進の上大統領により勲章が贈られ

国葬の栄で送られて

遺族に特別年金持つく。

 

そういった意味では

「いっぱしの男」なのかもしれない。

 

このポスターが

軍隊の現実をわかりやすく現した写真であることが

国の良心か。

 

コスプレとアニメキャラの世界でない事が

直裁的に伝わる。

 

徴募する方も

応募する方も

フランス人はリアリスト。

 

戦争が仕事とはいえ

職業選択は自由。

 

軍隊など無くなる事を願うが

軍隊のない世界などというものは

いつの日にか訪れるのだろうか。

 

 

 

今日の『パリ』

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昨日に続いて

昼間とっても明るい太陽に恵まれた。

 

昨日と違うのは

途中の小雨も無し。

 

それで

冬といえども青空が広がったら

パリといえば

やっぱりエッフェル塔です。

 

誰がなんと言おうと。

 

明るい日差しのもとでエッフェル塔を見ると

よかった

今日もいてくれた

となるんです。

 

パリを語る時はエッフェル塔。

 

写真で見たら

実際にその時感じていたほどには

明るくなかった。

 

ふう〜む。

 

パリは

やっぱり今日も冬だった。

 

春と

コロナのないパリを

切望中。

 

今日の示威行動

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昨日と打って変わり

昼間は日差しが明るい良い天気でした。

 

でも

時折小雨もぱらつく不安定ぶりで

散歩に出た途端に降ってきて

油断も隙もならない空模様。

 

そんな

淀みが洗い流されて透き通った冷たい空気と

季節にそぐわない陽光の中で

とある広場に至る通りが

一つ手前の信号で警察車両により遮断されてた。

 

機動隊員が厳しく警戒線を張っているものの

歩行者は阻止されなかったので

とりあえず方向転換せずにその広場に向かってみると

明らかにデモの匂いがする。

 

広場に着いたら

5本の通り全部が封鎖されており

やはりデモ。

 

デモ好きな私はワクワク。

 

解散直後らしく

人混みは少なくなっていたが

「セキュリティー」と

背中に書いたオレンジ色のヴェストの人達が

封鎖用の鉄柵を片付けたり

オレンジテープを取り外したりしていて

結構統制のとれたデモだったらしい。

 

特設ステージも作られていて

それも解体中。

ステージにはアンプやらドラムスやらが残っており

上に赤い横断幕。

 

「中絶 ゴミ処理の発想はやめよう」

と大書されている。

 

カトリック系と強硬保守層の中絶反対デモだった様だ。

 

主張の一部はわからんでもないが

やむにやまれぬ事情も認めない原理主義にも

頷けない部分がある。

 

死刑廃止論や

捕鯨禁止論も

同じ様な違和感。

 

かといって

大声で「反対論」に反対しづらい微妙さ。

 

自分が卑怯なだけなのか。

 

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今日の薄化粧

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昨日のうちから

パリと首都圏全域に

今日の「降雪と路面凍結注意報」が出ていたけれど

起きたら降ってましたね

やっぱり。

 

お昼を過ぎると小降りになって

でも14時過ぎまで降り続けた。

 

レンズでは舞い散る雪を捉えられなかったのが残念だけど

お向かいさんの屋根の一部をご紹介。

 

結局

雪は止んでも

その後もずっと冷たい雨が降り続いた

寒くて寂しい土曜日でした。

 

せっかくなら積もるほど降ってくれれば

それなりに楽しくなったかもしれないのに

中途半端に寒いだけの

冷たく濡れそぼつ週末は嫌だなあ。

 

今日のお医者様

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洗濯屋さんは

お洋服のお医者様。

 

傷ついたり

具合が悪いところを

しっかりと治してくれる。

 

通りかかったこのお店

ガラス張りの店頭に

小型のミシンと各色の糸巻きとが飾ってあって

洗濯屋さんの役割を思い出した。

 

最初に頼んでおけば

綻びたところや

取れかかってるボタンなどを

しっかり修理してくれるのが洗濯屋さんの役割だった。

 

昔は。

 

今は

なかなかそこまでやってくれるお店は少なそう。

 

特に

自分の店は単なる取次だけで

実際の洗濯作業は本部の工場に送るフランチャイズ店も

結構あるし。

 

でも未だに

寸法直しとかレタッチとかはやってくれるお店は多い。

 

逆に昔は

フランスでは

洋服をクリーニングに出すときは

ズボンの裾のアゲはほどいて出すことが常識だった

と聞いた。

 

折り返しの部分が一番傷みやすいし

汚れやすいから

しっかり処理してもらえる様に

そうすると長持ちする。

 

さらに

服のボタンは全部取り外して出すのも常識だったとか。

 

洗濯中にボタンが取れて見つからなくなったり

回収できても割れたり潰れたりするから

選択から帰ってきて

自分で裾上げを縫い直し

ボタンも付け直していたとか。

 

なんだか

フランス人の実直さと堅実さを偲ばせる話だなあ

と思った。

 

お医者様は病気になった人間を治してくれる。

 

自分たちは

お医者様にかからなくても済む様に

日頃から気をつけて暮らす。

 

選択も同じなんだろうな。

 

 

今日の町の駅

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パリのバス停は

こんなです。

 

横長のコの字型の三方がガラスの壁で仕切られて

屋根が付いている。

 

この写真のはたまたま違ったが

ベンチの後ろのガラス壁は

向かって右端だけ空いていて

バスから降りて

そこを抜けて出ていけるのも多い。

 

画角に入っていませんが

横にポールが立っていて

そこに止まるバスの番号と

それぞれ何分後にくるかの表示があり

三人ほど座れるベンチの上の

黒い長方形も

それぞれの路線頃に

次とその次が何分後にくるかの表示モニターで

接続するメトロや郊外電車のトラブル情報なども

表示してくれています。

 

それより時節柄の話題は

右の鉢らのブルーの部分。

 

これ「消毒用アルコール・ジェル」のセルフサービス器。

 

私は

歩いていて

寒くなったり疲れたりしたら

座って休むことがあります。

 

スマホで

ネットを見て時間を潰せる。

 

雨宿りもします。

 

まさしく

要所要所にある中継駅(本来の語源的意味で)みたいに

利用してます。

 

そしてありがたいのが

消毒。

 

歩いていても

消毒したくなる事もありえますし

バスから降りた時

メトロから降りて地上に出た時

すぐ消毒できるって最高。

 

ありがたやありがたや。

 

 

 

 

今日のテイクアウト

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メトロの通路を歩いておりましたら

なんやら

うまそうなものがデカデカと。

 

目に飛び込んで来ましたんですよ。

 

でも

次の瞬間

なんじゃとおー!?

 

実はこれ

『Cité des Sciences et de l'Industrie』

という博物館のポスターでした。

 

科学と技術との文化的側面を

基礎から最先端まで

老若男女が楽しみながら身につけられる博物館を

フランスにも必要だ

ヴァレリー・ジスカール=デスタン大統領の主導で

70年台半ばから作り始めた

「科学技術万国博」(そんなものがあるとして)の

常設展示館みたいなものです。

 

『ジーンズ』をテーマに

どう掘り下げるんだろう。

 

昨年12月8日から

今年1月22日まで

以外と短い特別展。

 

しかもしかも

美術館博物館は閉館期間中ですよ。

 

「現地見学かネットで」

と書いてあるけど

ネットで見るしかないというわけですね。

 

なんか

美味そう...

じゃなて

面白そうなんだけどなあ。

 

 

今日のタコの八ちゃん

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蛸が居た。

 

子供向けの服やら玩具やら本やら

お母さん向けの袋物やら

を売ってる子供用品店のウインドーに。

 

いましたよ

蛸です

紛れもなく。

 

右後方の赤い蝶々も可愛いけれど

なんで

こんなにでかい蛸ちゃんが

こんな所にいるんだろ。

 

幼児には大きすぎるサイズで

グニャグニャしていそうだし

蛇見たいのがウネウネ絡んでくるし

トラウマになったら

どーすんだ!?

 

でも

気に入ってくれなくても

親が気に入って買うんだろうか。

 

大人には

可愛いからいいか。

 

 

 

今日の楽園

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連日のクリスマス・ネタで申し訳ないですが。

 

ある曲がり角の歩道に

何やらごちゃごちゃ

クリスマスのデコレーションらしき物が。

 

最初は

クリスマスの宴が済んで

ツリーをゴミ収集に出してあるのかと

思ったんですよ

ええ。

 

でもね

近づくと

飾りが普通についてるし。

 

ツリー廃棄する時に

飾り付けたままでは出さないでしょ

ふつう。

 

さらに何と

(写真ではわかりませんが)

小さな電飾もピカピカしてるし。

 

ん?

ん?

 

間近で見れば

真ん中に

鉢植えの花を飾った小さなデスクと

赤い折りたたみのチェアーがあるぢゃないか!?

 

何じゃこりゃ

とさらによく見ると

左側はお家でしたよ。

 

横長の窓も開いてるし。

 

あちこちから集めた飾りを

一挙公開中の

ホームレスの人かも。

 

お家の中に寝てるのか

たまたま座を外してるのか

中を覗く勇気はございませんでした。

 

でも

何だか

良いなあ。

 

ホームレスなりの

プライドと矜持とを感じさせる

自己顕示の潔さ。

 

連日日夜を通じて−1℃前後が続く今日この頃

寒さにめげずに

頑張ってくださいまし。

 

 

 

今日の残り物

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本日1月10日

とある花屋さんの前に

未だに

ツリーが売ってた。

 

いや

日本と違って

未だにクリスマスのビュッシュ(ケーキ)も

平気で売ってるし

ツリーも

花屋の店先には

未だに売られている。

 

仕入れたものは

最後まで売る精神と

期日など大した意味を持たない精神の結果か。

 

この写真のものは

普通のツリーじゃなくて

雪化粧のお高いもの。

 

写真では枝の裏側しか見えないので雪が薄いが

広げると

たっぷり雪が付いているのです。

 

2m30だろうか。

大物です。

 

値段のシールが付いていたので

見てのけぞった。

 

『580€』

どひゃあ〜

ななまんさんぜんえんんん!

 

時期を過ぎても値下げもせずに。。。。

 

願わくば

この「残り物」に福があらんことを☆

 

今日の『宴のあと』

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去年のクリスマスは

24日の夜だけは外出規制がなかったとは言うものの

コロナ禍にあって

親類縁者が皆で集まってのパーティーを自粛したらしく

家族だけの晩餐に努めた結果

子供達により楽しんでもらえる様になのか

例年より大きなツリーほど良く売れたそうです。

 

1月6日の公現祭が終わると

各家庭が一斉にツリーを破棄し始めるのです。

 

パリは1年365日毎朝ゴミ収集車が来て

すべての集合住宅の玄関前に出ている専用の大型バケツから

集めて回るのですが

その場所に各自で棄てていました。

 

ゴミ収集車が予定より早く満杯になって

取集がうまく行かなくなった事と

歩道にもみの葉が散乱する事で

最近は

決められた鉄柵で囲まれた場所に

枝を落として専用のビニール袋に入れて出す事が義務化され

歩道に捨てたら罰金だそうです。

 

写真の場所はちょっとした辻公園の一角で

幅3m奥行き10mほどの大きさでした。

 

枝を切り落としてないものが多く

袋に入れてないものも目立ちますが

集める行政側からすると

ずっとやりやすい事でしょう。

 

廃棄ツリーは

新年明けの年中行事。

 

宴は終わった。

 

 

今日のお買い得キット

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某食品スーパーで面白い物発見。

 

場所は

イタリア・スペイン・アジアなどの乾物コーナー。

 

『SUSHI  CHEF Sushi Making Kit』

だそうで

40cm x 30cm x 5cm ほどの

小型ポータブル・パソコンの外装箱ほどの大きさ。

 

よく見ると

寿司用米 20oz

寿司酢中瓶 10oz

米酢小瓶 5oz

醤油小瓶 5oz

ジャム大の瓶詰めのガリ 6oz

小型缶詰のわさび 1oz

焼き海苔 0,5oz

竹製寿司巻き簾

竹製杓文字

使用仕様書

が入っている模様。

 

内容量がオンス表示って

oz を orz と空目してしまいますがな。

 

英国製?

米国製?

 

そのお値段が

ななな

なんと149€ 90

 

をい!

いくらなんでも

途方も無いだろ!!

 

いくら

フランス人が寿司大好きって言っても。

 

いくら

寿司を自分で作りたいってフランス人が結構いるらしい

って言っても。

 

こんな「お買い得セット」売ってて

良いんかな!?

 

 

今日の王様

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フランスでは

1月に入るとパン屋さんやケーキ屋さんの店先に

こんなお菓子が並びます。

 

ギャレット・デ・ロワ(la Galette des Rois)

と言います。

 

キリスト教では

1月6日が「公現祭」という祝日(社会的な休日ではない)で

イエスの降誕を祝い神の御子であることを確認するために

当方から三博士がベツレヘムを訪れたことを祝う日なのですが

その日の各家庭で食べるお菓子です。

 

本体はクロワッサンのようなパイ生地で

中はアーモンドペーストの混じった生地でできています。

 

その中に

昔はソラマメの乾した一粒を入れておいて

切り分けて食べるとき

そのソラマメが入った部分に当たった人が

その日の「王様」

女性の場合は「上王様」というわけで

みんなから拍手喝采を受けるのです。

 

ソラマメ(Fève フェーヴ)は

今では

陶器製の人形や何かのミニチュアだったり

金属製のフィギュアだったり。

 

それぞれのパン屋さんお菓子やさんで

どんなフェーヴが出てくるか

みんな楽しみにしていて

コレクションする人も結構いるんですよ。

 

買うときには

必ず

紙製の「王冠」をつけてくれます。

 

今夜は

我が家も1日遅れで

今日の王様を決めることにしよう。

 

今日の伝統の重み

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ある一軒のリネン屋さん。

 

タオルやシーツ

テーブルクロスやナプキン

バスローブや子供服

などに施した「ハンドメイド」の刺繍を売りに

戦前から続いている老舗で

結構大きな店なのです。

 

そこのウインドーを見たら

こんな素敵なクリスマスツリーの刺繍の

テーブルセンターが

飾ってありましたよ。

 

みてください

このさりげなくも繊細な

熟練の技と本物のセンスの良さの世界。

 

もみの木の葉っぱが

本当に

もみの木の葉っぱみたいでしょ。

 

アートですね。

 

決して押し付けがましくも

奇をてらったデザインでもなく

素朴な表現で

それなのに華やかさと豪華さもしっかりと感じさせてくれる。

 

ここの商品は

日常使いの消耗品。

 

いくら

お母さんが

おばあちゃんの代から伝わるリネンを自分の孫に孫に伝える

なんて生き方が残ってるヨーロッパとはいえ

ハンドタオルや涎掛けに

手間暇かかった刺繍を「ほんの少し」加えて

1世紀ほども顧客の絶えないお店の存在。

 

社会に

しっかりした価値観の厚みが存在する事を

感じた今日のお散歩でした。

 

ちなみに

この店の「あぶちゃん(涎掛け)」

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