今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の伝統の重み

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ある一軒のリネン屋さん。

 

タオルやシーツ

テーブルクロスやナプキン

バスローブや子供服

などに施した「ハンドメイド」の刺繍を売りに

戦前から続いている老舗で

結構大きな店なのです。

 

そこのウインドーを見たら

こんな素敵なクリスマスツリーの刺繍の

テーブルセンターが

飾ってありましたよ。

 

みてください

このさりげなくも繊細な

熟練の技と本物のセンスの良さの世界。

 

もみの木の葉っぱが

本当に

もみの木の葉っぱみたいでしょ。

 

アートですね。

 

決して押し付けがましくも

奇をてらったデザインでもなく

素朴な表現で

それなのに華やかさと豪華さもしっかりと感じさせてくれる。

 

ここの商品は

日常使いの消耗品。

 

いくら

お母さんが

おばあちゃんの代から伝わるリネンを自分の孫に孫に伝える

なんて生き方が残ってるヨーロッパとはいえ

ハンドタオルや涎掛けに

手間暇かかった刺繍を「ほんの少し」加えて

1世紀ほども顧客の絶えないお店の存在。

 

社会に

しっかりした価値観の厚みが存在する事を

感じた今日のお散歩でした。

 

ちなみに

この店の「あぶちゃん(涎掛け)」

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