今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の王様

f:id:kishinohakuba:20210107172037j:plain

 

フランスでは

1月に入るとパン屋さんやケーキ屋さんの店先に

こんなお菓子が並びます。

 

ギャレット・デ・ロワ(la Galette des Rois)

と言います。

 

キリスト教では

1月6日が「公現祭」という祝日(社会的な休日ではない)で

イエスの降誕を祝い神の御子であることを確認するために

当方から三博士がベツレヘムを訪れたことを祝う日なのですが

その日の各家庭で食べるお菓子です。

 

本体はクロワッサンのようなパイ生地で

中はアーモンドペーストの混じった生地でできています。

 

その中に

昔はソラマメの乾した一粒を入れておいて

切り分けて食べるとき

そのソラマメが入った部分に当たった人が

その日の「王様」

女性の場合は「上王様」というわけで

みんなから拍手喝采を受けるのです。

 

ソラマメ(Fève フェーヴ)は

今では

陶器製の人形や何かのミニチュアだったり

金属製のフィギュアだったり。

 

それぞれのパン屋さんお菓子やさんで

どんなフェーヴが出てくるか

みんな楽しみにしていて

コレクションする人も結構いるんですよ。

 

買うときには

必ず

紙製の「王冠」をつけてくれます。

 

今夜は

我が家も1日遅れで

今日の王様を決めることにしよう。