1年ほど前
近くの食料品屋さんの多い通りに
撤退したパン屋さんの後に
フランスで目下時の人みたいなパティシエが
店を出しました。
その店の
目立つところに飾ってあるのが
ジャイアント・クロワッサン.....
普通のクロワッサンは50gと決まっていて
たまに80gなんてのもあるのですが
これは確実に10倍はありそう。
この「三日月パン」は
何層にも重ねながら伸ばした生地を焼くために
食べる時に層が剥がれてお皿に散らばるのですが
その層が薄いほど湿度を吸って柔らかくなるのが早く
やや厚めに作れば一枚一枚が固めでパリパリです。
このうちのは固パリのタイプ。
丸ごと買って行く人もいれば
切り分けてもらって買う人もいるらしく
ある日は
切られた状態で残っていました。
筆者は高度成長期に地方都市で青春時代を送って
周りの誰も
「クロワッサン」なんて言葉すら知らなかった頃
たまたま本で読んで好奇心を膨らませていたら
なんとデパ地下に売ってたんです。
勇んで買って
これまた本で読んだ通り
「パリジャンはクロワッサンを一口ずつちぎって
カフェオレに浸して食べる」
という行為を真似してみたものです。
当時発売間もないネスカフェを
沸かした牛乳とお湯を半々に注いでカフェオレを作って。
いやあ
その美味しかったこと
未体験の味でした。
そういえば
日本で最初にマカロンを売り出した店でも
ジャイアント・クロワッサンを売ってる。
カフェ・エスプレッソのカップと比較すれば
大きさの想像がつくと思います。
誰もが憧れるフランスの朝食の三大パンが
「クロワッサン」
「パン・オ・ショコラ」
「パン・オ・レザン」
なんです。
パリでクロワッサンは
1€〜2€ですが
ジャイアントは8€から15€くらい。
パン・オ・ショコラは
クロワッサンとほぼ同じ生地に
チョコレートバーを一本か二本入れ込んだもの。
パン・オ・レザン(レーズン・パン)は
「エスカルゴ・オ・レザンとも呼ばれ
クロワッサンよりは普通のパンに近い生地で焼きます。
三種類とも同じくらいの値段のはばですが
違いはバターの質と量。
作ってるところを見ると
あまりのバターの使用量に
恐ろしくなってしまいます。
最後に
フランス人は誰もが毎朝クロワッサンを食べるわけでは
ありません。
朝の食事前に買いに行くのは大変だし
(前の日に買い置きはしない)
出費もバカになりませんからね。