今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の贅沢なひと時

 

気の利いたブティックや

アンティークやジュエリー等の小さなお店などが並んで

車はあまり通らない静かな通りに

なんだか上品な佇まいの

お店がありました。

 

歩道から車道にはみ出す位置に

テラス席があるので

レストランか

カフェか。。。

 

 

とてもシンプルなテラスは

レストランというわけではなさそうで

仕切りの上に白い花の小さな鉢植えが並んでいるのが

上品。

 

 

 

 

ウインドーのディスプレイを見て納得。

 

キャヴィア屋さんでした

「フランスのキャヴィア・メーカー」とあります。

 

 

黒缶は「シグネチャー」

白缶は「リザーヴ」

とあって

商品のグレードでしょうか。

 

 

このタイプの白缶は

「プリマー」とあるので

旬の....

新キャヴィア!

 

新茶や新米ってところですね?

 

 

色缶はバターでした。

 

オレンジが「オマール・バター」

グレイが「トリュフ・バター」

黄色は「キャヴィア・バター」

って

うまそうぢゃないか。

 

 

椅子があるので

イートインでもあるらしい。

 

だから

テラスがシンプルなのだと

納得。

 

 

お店に入ってすぐに陳列棚があり

ギフトセットと

ウォッカやシャンパーニュや白ワイン

などが並んでいます。

 

 

見本展示台の前に

スツールと小卓があり

テイスティングのスペース。

 

テイスティングと言っても

試食ではなく

その場で食べることを指します

こんな場合は。

 

 

奥にもう一部屋あって

低い椅子があるので食事コーナーでしょうが

この時は時間外だったので

なにやら広げてありました。

 

チョウザメのリエット(パテ)は

キャヴィア添え

夏トリュフ添え

スモーク

レモンとともに

ハーブで

とあり

チョウザメのスモークや

マリネ

それに地中海名物の煮込んで裏ごしする

魚のスープもあった。

 

 

奥の壁の

ディスプレイ・キャブネットが

素敵です。

 

 

宣伝ポスターも

品が良く好感が持てます。

 

 

通りに面したウインドーに

お値段表も出てました。

 

ずっと以前

鉄道が通っておらず

陸の孤島とかフランス最深部とか呼ばれていた

ペリゴール地方を旅行した時

小さな村に

「ペリゴール淡水魚水族館」という

小さな水族館があって

そこで

生まれて初めて「チョウザメ」を見て

いたく感動したことを

思い出しました。

 

フランスの大河は

チョウザメが遡上するのです。

 

クリミア戦役の際

ナポレオン軍が

食用にならず捨てられていたチョウザメの卵の

脂肪に目をつけ

汚れた軍靴を磨く靴磨きクリームの代わりにしていた

という

罰当たりな逸話も思い出した。

 

ところでキャヴィアは脂肪分が強いので

むしゃむしゃ食べるより

ほんの一口がいいんですよね。

 

ほんのひと時

贅沢な夢に浸りました。