今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の北欧のかほり

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本日もお店の話題です。

 

間口2mほどの小さなお店が

ありました。

 

右側がガラス張りのドアで

左側がドアよりほんの少しだけ幅の広いウインドー。

 

小さいけれど

そのウインドーに

思わず目が惹きつけられてしまったのです。

 

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サーモンやクリームのカナッペ

と思ったのですが

カナッペにしては

盛ってあるでしょ。

 

その美味しそうなことと言ったら。

 

改めて見ま合わしてみると

「スモーガスボード」

書いてある。

 

納得。

 

カナッペなら

薄いスモークサーモンを1枚敷いただけですが

北欧の「スモーガスボード」は

たくさんの種類の「具」を選んで

自由にパンに盛り付けて食べる

オープンサンドイッチ

のことなのです。

 

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天然物のサーモンのスモークが

1Kg辺り145ユーロ。

100g1800円以上....

高い(ため息

でも天然ものは貴重ですから。

 

あとは

ノルウエー産kg123ユーロ

スコットランド産バイオkg138ユーロ

とか

お品書きが並んでおります。

 

陳列のすぐ奥に人影が。

 

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女性客の求めに応じて

お店の人が

そのお客の眼の前でせっせと

お客本人に代わって

ご注文のスモーガスボードを作っている最中でした

 

そういえば

63年の東京五輪の際に

好きなものを好きな様に取って食べてもらおうと

時の総責任者だった

帝国ホテル総料理長の村上シェフが

北欧の「スモーガスボード」にヒントを得て

選手村の食堂に

各種料理をずらりと並べて出すことにした時

そんな名前では記者会見の際にインパクトがない

ということで悩んだ結果が

「バイキング・スタイル」という

呼称で発表したっんでしたっけ。

 

この呼び名は

日本以外では通用しません。

 

お品書きでは「キャビア」もちゃんとある様で

お店の名前も

『キャヴィアリ/デリカテッセン』

でした。

 

このウインドーを見た時

お腹が「ギュルッ」と不平の言葉を漏らしたことは

内緒です。