今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の男と妻のお話

 

オランジュリー美術館で開催中の

「モディリアーニ =一人の画家とその代理人= 展」

を見に行ってきました。

 

代理人とは

ポール・ギヨームという

画商でコレクターだった人物です。

 

「ポール・ギヨームの肖像」 アメデオ・モディリアーニ 1916年

 

1914年頃

ポール・ギヨームは

詩人のマックス・ジャコブの紹介で

アメデオ・モディリアーニと知り合い

売れない貧乏画家だった彼に

翌年パリ市内にアトリエを提供しました。

 

「マックス・ジャコブの肖像」 モディリアーニ 1916年

 

アメデオは

ポールの油彩の肖像画3点と

デッサン画2点とを

そのアトリエで製作し

ずっとそこに飾っていたそうです。

 

彼の作品の

油彩100点と

デッサン50点が

ポールに買い取ってもらったのです。

 

ポール・ギヨームは

その他

シャイム・スーチン

ジオルジオ・デ・キリコ

アンドレ・ドゥラン

パブロ・ピカソ

アンリ・マティス

キース・ヴァン・ドンゲン

などにも救いの手を差し伸べて

販売の手助けをしています。

 

「横たわる裸婦像」 モディリアーニ 1917年

 

34歳でこの世を去るまでに

349点の油彩を残しましたが

裸体画は10%しか描いていません。

 

そんな貴重な裸婦像が

一点展示されていました。

 

 

実は

開催されていることは知っていて

今日9月20日にいきなり行ってみたのですが

なんと今日が初日でした。

 

 

私は幸い

並ばずに入れる特権(?)を持っているので

よいのですが

やはり行列でした。

 

 

売店に売ってた

このショッピングバッグが

いい感じでしたよ。

 

実はポール・ギヨームも

病気療養の末

43歳という若さで亡くなりますが

夫の療養中から

妻がジャン・ワルターという建築家と付き合っており

死後の財産相続にあれこれずるいことをした

悪妻(多分)でした。

 

ギヨームの個人的コレクションが

今のオランジュリー美術館の基礎となりました。

 

 

オランジュリーを出て

セーヌの対岸にあるオルセー美術館の方に

橋を渡っていたら

頭の上から破れ鐘のような轟音が降ってきました。

 

 

そういえば

英国王チャールズ3世が来てるんだった。

 

後で調べたら

マクロン大統領と

屋根が開く大統領専用車で

二人並んで胸から上を外に出して

凱旋門までシャンゼリゼをパレードしたらしいので

その時だったようです。

 

 

実は

トリコロールの煙幕を出して飛ぶ戦闘機は

9機編成なのですが

2編成で飛んでる。

 

しかも

低い方の9機は機体の色が違うので

もしかしたら英国空軍機との

共同飛行だったのでしょう。

 

今夜はヴェルサイユ宮鏡の間で

公式晩餐会だそうです。

 

そういえば

仏英両国の国家元首のお二人とも

年上の「やり手」の奥様をお持ちです。

 

なんだか

今日は「やり手妻」が主人公の1日

だったのでしょうか?

 

ふ〜む。。。