今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の満開と黄葉と

 

昨今のパリは

サルスベリが満開です。

 

少し歩くと

あちこちに数本のサルスベリが植えられており

赤い花を誇らしげに咲かせているのに出会います。

 

 

開花期が

七月半ばから

十月半ばまで。

 

三ヶ月間も赤い花をつけてくれるので

『百日紅』

という字をあてるのだそうです。

 

 

ここ数日

暑さが少しずつ減って

今日は32度。

 

昨日は34度

一昨日はもっと暑かった。。

 

 

暑いには暑いのですが

木陰は

ありがたいことに涼しい風が吹き抜けて行きます。

 

暴力的なほど圧倒的な光の下で

そこかしこに

秋の到来も感じさせてくれる

昨今です。

 

八月十三日。

 

日本では夏の真っ盛りでしょうが

欧州は

この時期すでに

着々と秋の訪れが感じられ始め

居残ろうと粘る強烈な太陽の支配と

勢力争いにしのぎを削る日々になるのです。

 

 

広い大通りなのに

左右それぞれ

駐車帯一車線と走行レーン一車線という

ものすごい贅沢な最近はやりのパリは

車を占めだそうと

虎視眈々と社会の変質を狙っていますが

中央の広大な遊歩道は

たっぷりとした木陰が作られて

夏の暴力から住民を守ろうとしてくれています。

 

その木立が

すでに黄葉。。

 

葉っぱも落ち始めて

完全な日陰ではなくなり始めて

木漏れ日がまばらに足元を照らします。

 

 

そして

ヴァカンスでパリジャンたちが不在の中で

ベンチには誰も座っていません。

 

でもお未だにしっかり存在する木陰は

逆に無駄に木陰を作って

都会とは思えない静けさで

あたりを支配しています。

 

 

左右の車線も

車の往来はほとんどなく

静かな静かな

パリの街を

一人歩いている自分。

 

 

♪パリは もう秋 誰もいない街....♫

 

昭和歌謡のメロディーが頭に浮かび

即興で

現状を替え歌にして謳ってみたのでした。

 

♪知らん顔して 行き過ぎる人もいず

私は忘れない 街に約束したから

辛くても 辛くても

しにはしないと〜〜♫

 

これを歌った二人組の名前は

フランス語だった。

 

前を向いて

明日を見つめよう。。