今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のセーヌの水上に。。

 

ずいぶん長くパリに住んで

おそらく片手の指で足りるくらいしか行ったことのない

東の方の左岸の河岸の

道路下の水際の高さにある

川船の停泊とそぞろ歩きのため岸壁を歩いてみたら

興味深いものに遭遇しました。

 

 

以前は

係留した運搬船と住居船と

遊覧船以外は

数えるほどしかなかった

船を利用したり

フロートを利用して建設したりした

水上のカフェやレストランが

ここ15年ほどの間に

ずいぶん増えていまして。

 

ある橋をくぐったらすぐに見えた

その類のカフェだろうと思って近づいたら

なんか様子が違う。

 

何だか集合住宅みたいでもある

独特の感じが不思議。

 

もしかしたらホテルか?

 

一番手前端のフロートの部分に

何やら文字が書いてあった。

 

 

確かに。

 

オテル

オーステルリッツ

PO17878F

とあるので

やっぱりホテルだ。

 

数字は

船舶とそれに類するフロート登録番号かもしれない。

 

 

客室が見えます。

 

 

メイドさんが

ベッドメイクをしていました。

 

まごうかたなきホテルですが

こんなの

初めて見た。

 

 

どうやら二階建てのようですが

木製のブラインドが

複雑に部分的に折りたためるらしい。

 

 

エントランスは

岸壁からの「タラップ(舷梯)」というか

階段ではないので

渡り廊下?

 

 

ブルーの看板に書いてある文字が

ホテルの名前であることが

後で調べてわかりました。

 

『オフ・ホテル・セーヌ』

というんだそうです。

 

先ほどの

「AUSTERLITZ オーステルリッツ」

は登録係留地名だったのだ。

 

舷側の中央にエントランスがあり

向かって右は客室が上下に5部屋ずつ

のようです。

 

左半分は

下が5部屋の客室で

上がレストランみたい。

 

 

岸壁を逆から歩いてきて

こちら側を先に見れば

あちこちにたくさんある船上レストラン

だと思ったはず。

 

 

午後も半ば過ぎでしたが

中にはまだお客の姿が見えました。

 

手前は

レストランのガラスの壁の外の

手すり際に設けてあるらしいテラス席で

くつろぐおじさま風約1名。

 

 

細長いフロート二機を並べてプラットフォームにして

その上に施設を相似形に二つを組み立ててあります。

 

これも後で調べて分かったのですが

両側のブロックの真ん中は

細長いプールらしく

屋根がないアウトドアプールだそうです。

 

 

この辺りの岸壁は幅が広く

エントランスに向き合うようにして

小屋掛けのドリンク・スタンドがあり

椅子やパラソルが並んでいて

外のカフェになってました。

 

 

接岸したままの「船のホテル」

というのはたまに聞くことがありますが

セーヌにそれがあったとは

初めて知りました。

 

正確には船ではなく

「水上ホテル」ですけどね。

 

悪くない。