4月1日をフランスでは
「Poisson d'Avril (4月のお魚)」
と言います。
家族や友人の背中に
紙で切り抜いた魚をこっそり貼り付ける
と言うことが
その昔流行ったらしい。
古代において重要視された「春分」から12日後
この日は
古代ギリシアでは
笑いの神や道化や喜劇へ捧げられた日だったそうな。
キリスト教の時代になって
復活剤までの40日「Carême (四旬節)」には
断食をして昼間は食べ物を口にせず
夜の食事だけ許されていたが
肉食(にくじき)はダメで
お魚が唯一の食料だったそうな。
古代ローマ前半のキリスト教迫害の時代
キリスト教徒の秘密の符号が
尻尾の先端のない一筆書きの「サカナ」の形だった。
能書きはやめておきますが
2022年の本日のパリは
終日雪が舞いました。
気温が2度から3度。
小型カメラで雪が降る様を捉えるのは
大雪でない限り
難しい。
歩きに出たは良いが
人は歩いていないし
バス停も無人。
写真ではわからないでしょうが
雪だけが舞っている有様でした。
このブログの写真に時々うつているかもしれない
緑色の大きなバケツが
統一規格のゴミ収集バケツで
各建物に必ず備わっていて
毎日管理人さんか
アルバイトの人が
朝表に出して収集車が中身だけ集めてゆくのですが
ここ15年ほど
パリでもやっと分別収集が定着し
瓶やガラス製品専用の黄色い蓋の白いバケツもありますが
昔から街角にある
瓶専用の捨て場も健在。
雪に洗われていました。
屋根のあたりを凝視すれば
雪が横殴りに舞っているのが
かろうじて写っているのですが。。。
セーヌの水面(みなも)は
かぐろい畝りとなって
空は灰色に重苦しく
雪がまるでガスがかかったように
エッフェル塔を霞ませていました。
人通りの少ない
誰からもイタズラをされることなく
誰にもイタズラをしもせず
ただ濡れて
寒さに震える散歩で
今年の「4月のお魚」の日が終わりました。