今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の「魚の道」

 

強烈な台風に襲われている日本と違って

抜ける様な青い明るい空で

気温19度と

過ごしやすい日曜日。

 

今日は「ノーカー・デイ」だったはず

ということで

シャンゼリゼまで出かけてみると。。

 

エトワール広場の一角が

なにやらすごいことになっていました。

 

山程の「馬運搬車」と

馬の嘶きと

馬車の群れ。

 

 

エトワール広場に集まる12本の大通りのうち

シャンゼリゼに近い

『イエナ通り』と

『マルソー通り』にも

馬と馬車と人の群れ。。。

 

何だろ?

 

 

「ノルマンディー」の紋章の

赤地に黄獅子

をあしらった旗も散見。

 

 

騎馬警官に

何やら動きが始まった。

 

と思ったら

エトワール広場の一つ内側の道を

シャンゼリゼに向かって

移動が始まる様子。

 

自分はいつもベストタイミングで

必要な場所に現れると

自分で感心しながら追いかけました。

 

 

騎馬警官隊は

シャンゼリゼに出てすぐ

凱旋門を背にする形で行進を開始。

 

その後から

同じく横道から出てくる馬車と

エトワールから直接下って来る馬車とが

交互に続きます。

 

 

中に

「Route des Poissons ルート・デ・ポワッソン」

(魚の道)

と書いた旗を持つ人たちも。

 

それで思い出した。

 

17世紀「ルイ14世」の時代

シャンティイ城での大会食に

6000人分の魚を

「ノルマンディー」の海岸から運ばせて以来

『ブーローニュ・シュー・メール』

という「カレー」の近くの街から

パリまで

魚を運ぶ制度が出来たのです。

 

そして

鉄道が引かれた1840年代まで200年間にわたって

300kmの道のりを

24時間でパリに魚を届ける流通網が

機能していた。

 

2時間のごとの位置にある「宿駅」で

馬を交換しながら

「新鮮な状態」で魚をパリに届ける魚運び屋さん。

 

1980年頃から

その「ルート」で毎年馬車行進の催しが名物になって

沿道で70万人ほどが見物したとか。

 

2000年代に入って中断されていたのが

6年前に再開されていたはず。

 

そのイヴェントに出っくわしたわけでした。

 

それが今日だなんて知らなかったよ

らっき〜〜。

 

 

コンコルド広場めがけて

2kmほどを下る

馬車の列。

 

木製の古典的なのもあれば

ジュラルミン製の

現代の軽量なものまで。

 

そして

場違いな「おまけ」が付いていました。

 

 

なんと

「チャグチャグ馬ッコ」が

はるばる岩手から参戦していたのです。

 

かなり場違いだし

「魚の道」とは関係ないけど

岩手は海産物のおいしい土地だから

許そうw

 

 

馬上豊かに周りを睥睨する少年は

今日の為に

岩手からやってきたのだろうか?

 

今日も

珍しいものを

体験することができました。