パリの「マクドナルド」サンラザール店ですが
一見して
マクドナルドの店には見えませんよね
ロゴがなければ。
世界中で統一基準で経営し
肉もポテトもソースもアメリカから運び
同じ手順で調理し
同じ接客方式で
マニュアル通りに販売する...
はずのこのチェーン店ですが。
各店舗の意匠には強制がないようです。
実は20年ほど前まで
この建物は
「アルザス料理」のレストランでした。
ライン川を挟んで右岸がドイツ
左岸がアルザス。
木の柱と梁との建物が特徴の
アルザス建築のお店で
正面中央には
ストラスブールを一時期支配した
アルザス公の立像が。
てっぺん辺りには
アルザスの紋章が誇らしげに
飾られているのですが
20年ほど前から
いつに間にか「マック」にかわっていて
当時は驚いたものです。
ちなみに
東京では「マック」
大阪では「マクドー」
という略称で呼ばれるようですね。
フランスでは
「マクドォ」と略します。
どちらかというと大阪風。
この写真は
オペラ座にほど近い「イタリアン大通り」店ですが
夜景の店名表示が
「McDo」だけ電気が付いていて
「nald's」が消えているという
奇跡のような光景になってて笑っちゃいました。
シャンゼリゼ店は
店の前の6車線ほどの歩道の
店に隣接する2車線分ほどの「半恒久的テラス席」に加え
歩道のもっと車道寄りにも...
3車線分ほどの「仮設テント」風の
テラス席がさらにあって
パリ市に一体いくら払ってるんだろうと
他人事ながら下世話な心配をしてしまいます。
そのテントの端に
パリのあらゆる通りの角につけられている
通り名のプレートと同じデザインの
大きな看板が付いてた。
ちょっと変わったところで
パリの南端の13区の
「チャイナタウン」にあるマクドゥは
『麦当労』と
漢字表記されていますよ。
写真が古くて
ロゴがまだ黄色の時代のものですが
それ以外の店構えは今日でも変わっていません。
ちなみに
世界中のマクドナルドがロゴを緑に変える以前
シャンゼリゼ店だけは
「この場所に赤の地に黄色の看板など相応しくない」と
ずっと以前から白とグレーでした。
ちなみに「スタバ」も
昔の貴族の館をそのまま利用していたり
それぞれ店ごとに変化が結構あって
あれこれ探してみると面白いです。