今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の労働組合

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いきなりですが

今日2月18日金曜日のフランスは

パリと首都圏を中心に

全国の主だった主要都市で

公共交通機関がストを打ちました。

 

地下鉄の駅は

閉められていました。

 

国鉄も全国で乱れました。

 

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冒頭の写真の駅は

階段の上にテープが貼られていましたが

別の駅はそれはなく

降りたところのシャッターが閉まっており

告知が貼られている模様。

 

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告知によると

9路線が完全にストップ

6路線と郊外まで伸びるRER線の2路線が

3本に1本

ないしは4本に1本の運行とあります。

 

ということで

運行停止の路線の駅は完全クローズなわけです。

 

 

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なぜ今日なのか?

 

これが

フランス事情なのです。

 

実は首都圏は明日18日土曜日から

学校が冬休みに入り

一部の家庭ではスキーなどに出かけますが

地域によって日時が異なります。

 

その前日の金曜日は

この日から有給とって出発するケースも結構多いのです。

 

フランスは

労働者は週35時間労働(つまり週休2日)で

祝祭日と

それ以外に年に5週間の有給休暇があります。

 

そして

学校は9月に新学年が始まり

1ヶ月半後に一休みするために「秋休み」が2週間

年末年始が「クリスマス休暇」で2週間

年頭の始業から1ヶ月半で「冬休み」が2週間

春に復活祭休暇が2週間

年度が6月で終わると

新学年まで2ヶ月の「夏休み。

 

親は

子供の休暇に合わせて

年5週間の有給を

何回かに分けてヴァカンスに出かけるのです。

 

その前日の週末に「ストを打つ」意味は

お分かりでしょう。

 

今回は「公共交通機関」の労働者の

待遇改善が目的でした。

 

労働組合は

「伝家の宝刀」であるスト権を

最もインパクトのある時期に行使します。

 

利用者は

自分たちも労働者なのでストには理解を示し

駅員に食ってかかったり等のトラブルは

はあまり聞きません。

 

労働組合6団体がそれぞれに政党を持っていて

各選挙には独自候補を立て

第2回投票では

当然のこととして共闘します。

 

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今日は

路線バスは

半分くらいは運行していたので

バス停には通常見られない行列ができていました。

 

日本の労組は

ストはやらない

共闘は否定する

会長が与党幹部と会食する

というニュースが流れてきましたが

何がしたいんだろ。。。。

 

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