本日1月6日は『公現祭』で
「主の公現祭」とも呼ばれます。
ローマ・カトリック教会は
征服して広げたローマ帝国内の
あらゆる民族に布教するために
いろんな土着の宗教の冬の祭りを集大成した形で
12月25日を主の降誕祭と定めたのが3世紀前後
だったそうな。
人々が豊かさに溺れて驕り高ぶり
世の人心乱れに乱れ
これはもはや最後の審判が近いのではと恐れて
「メシア(洗脳の救世主)」の誕生を待望していた
2000年前のパレスティナに
東方世界から主の誕生を確信して訪れた
三賢者は
出現した未知の星が光が指し示す地を目指し
捧げ物を持ってベツレヘムに到着したのが
1月6日。
「あなたこそが神の御子、王の王です」
と宣言したことで
「主の公現祭」と呼ばれるようになった。
能書きはこれくらいにして
この日を祝って食べるお菓子が
『ギャレット・デ・ロワ(王のギャレット)』
中に「フェーヴ(ソラマメ)」を一個入れておき
切り分けて食べる際に
そのフェーヴに当たった人が
その日の「王」となる
という遊びが近世以来定着していった。
フランス全土の
パン屋さんとケーキ屋さん
(この二つは共通していることが多い)
では
山ほどのギャレットが売られるのです。
実際には
「フェーヴ」は陶製の小さな人形だったり
マリアのメダル様のものだったり。
当たった人にかぶせる紙製の「王冠」が
一緒についてきます。
クロワッサンの様なフォイユテの生地の中に
アーモンドペーストが挟まれています。
ただ最近は
チョコレートでコーティングしたり
粉砂糖でアイシングしたり
付加価値をつけて差別化を図ることも多い様です。
ただ
この「王(ロワ)」とは所謂一般的な王様ではなく
三博士のことなんです。
イエスは「ユダヤの王」として待ち望まれた。
この「王(ロワ)」は
民族の精神的リーダーという様な意味です。
その「ユダヤの王」を認定した三博士のことは
「ロワ・マージュ(マギの王)」
だから
「Galette des Rois」の不定冠詞「des」で
王様という名詞全般につける定冠詞「du」ではない。
当たった人は
「王様ゲーム」の様に
好きなことができるわけではありません笑