今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の弥生人の食卓

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魚屋さんの前を通りかかると

間口は狭いが

奥に細かく砕いた氷を敷き詰めて

各種のお魚を尾頭付のまま並べてる平台がある

普通の光景ですが

店の入り口の一角に

ひときわ人目をひく「オレンジ軍団」が。

 

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茹でた大型の「ラングスティーヌ(あかざ海老)」を

くるりと丸めて丹念に積み上げてある光景は

嫌が応にも食欲をそそられます。

 

雲丹も見えるし。

 

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もちろん

「活けのあかざ海老」もドサッと。

 

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タバラガニ様のお姿も見えるし。。

 

ちなみにフランスでは

タバラを

「Clab royal クラブ(かに)ロワイヤル(王様の)」

と申します。

 

日本と違って

滅多にお目にかかれる機会はございません。

 

王様ですから仕方なし。

 

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茹でた「イチョウガニ」も

二つ割で積み重ねられてて

中に「蟹子」みたいのが見えてるけど

位置的に違うか。。。

 

この蟹は殻がもの凄く硬いので割ってあるとありがたい。

 

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爪は別にひとまとめ。

 

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今までの写真の全体を

引きで見ると

こんな光景です。

 

展示自体が

『Plateau de fruits de mer 

プラトー・ド・フリュイ・ド・メール』

(シーフード盛り合わせプレート)

一丁上がり...

というわけでありました。

 

魚介類を出すレストランやブラッスリーでは

この「プラトー」が

一番の人気です。

 

直径50cmほどの銀色のトレーに

砕いた氷を敷き詰め

殻を半分開けた牡蠣を並べ

ムール貝や蛤や青柳も開けた殻のまま並べ

トレーの真ん中を

二階建てや三回建にして

エビや蟹や雲丹やオマール海老などを

(お値段とグレードによって)

これでもかっ

と盛り付けます。

 

普通二人前からですが

日本人は持て余すかも。

 

若い頃に

連れられて行ったお店で

海老蟹雲丹抜きの

プラトーを振舞われたことがありました。

 

牡蠣にアレルギーだったこともあり

生のムールとアサリだけひたすら食べ続けて

弥生人になったような気分になったことを

思い出した。。。