馬上豊かに
声援を送る沿道の観衆に手を振って答礼あそばされるは
ブルボン王朝の始祖『アンリ4世』陛下
その人にございます。
時は2022年3月6日
所はシャンゼリゼ。
エトワールからシャンゼリゼに車両が入れないようにバリケードを設置
実は
毎月第一日曜日に
シャンゼリゼは「ホコ天」になります。
一ヶ月ほど連日10度前後の安定した気温で
曇ったり小雨だったり晴天だったりの繰り返しですが
今日はいい天気。
午後も早めにホコ天に出かけてみた所
なんと
『ベアルネーの馬鹿騒ぎ』
(Folies Béarnaises)
というイヴェントに遭遇いたしました。
『Béarn ベアルン』という地方は
フランス南西端で
一応「フランス・バスク」の東端になります。
スペインとの国境をなす
ピレネー山脈の(もちろん)フランス側で
基本的には山国です。
首都『ポー』で
当時フランスとスペインとにまたがる小王国
『ナヴァーラ王国』の王子「アンリ」が誕生し
母親がフランス王女のいう血縁で
のちに直系の絶えたフランス王国を相続して
ブルボン王家の開祖となったために
冒頭の写真となるわけです。
そういえば
アレクサンドル・デュマ(父)の名作
『三銃士』の
「アトス」「アラミス」「ポルトス」と
主人公『ダルタニアン』も
ベアルネ(ベアルン人)でした。
人間ピラミッド(本当は5段から7段にもなる)
サーカス
群舞
チーズ作り組合の旗とミルク入れのオケを運ぶ少女
大岩を乗せた荷車をひく牛
伝統の「高下駄」を履いて
この地方には
高下駄を履いて民族ダンスをする競技会もあります。
日本の高下駄と違って
靴底に取り付ける細い一本の棒
に過ぎないのです。
凱旋門近くから出発し
片側車線を下って
全長2kmの途中のロータリーでUターン
逆の車線を引き返す。
所属「教区」の旗
所属「職能団体」の旗
きわめつけは
「羊飼い」に先導されて。。。
羊の群れ!
友情参加したスペイン・バスクの
「イルーネア」からのグループは。。
スパイクのついた
特殊な「木靴」を履いての行進でした。
最終的に
凱旋門近くへ引き返す頃には
ご覧の大群衆となっておりました。
ちなみに
屋外でのマスク着用は
ごく最近解除になったフランスです。
面白かった
いいものを見せてもらった。