今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の希少店

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住宅地の

しかも裏道を歩いておりました。

 

住宅地と言ってもパリのことですから

お庭付きの戸建が並んでいるわけではなく

中心地と同じ様に

8階建の石造りの建物が端正に並んでいて

ごくごくたまに

建物の一階に目立たない店舗があったり

そんな通り。

 

8月ですし

人っ子一人歩いておりません。

 

そこに何と

実に素敵な帽子が飾られておりました。

 

帽子屋さんでした。

 

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近年

フランスも帽子屋さんをどんどん見かけなくなって

世の中の変革の被害(!)を

一心に浴びているかのような

是絶滅危惧種

な商売のようです。

 

夏休みなので当然しまっていて

暗い店内をウインドー越しに覗いてみたら

何だか

地味ぃ〜なお店で

なのに

ウインドーにある帽子の素敵なこと。

 

最初の写真の様な帽子をかぶる機会など

今ではまずないんでしょうね。

 

オードリー・ヘップバーンが

かぶっていないと

他に誰がこんなものかぶれるっていうのさ

みたいな。

 

でも

この手の地味な

でも洗練してしっかりした技術を持ったお店は

オートクチュールのシーズンごとに

注文を受けたりするわけです。

 

二枚目の写真の帽子が取り付けられてるのは

帽子を入れる箱。

 

昔はヴァカンスに行く時は

帽子の入った丸い箱を

トランクと一緒に

ポーターさんに運ばせたものです

経験ないけど笑

 

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この帽子箱のレトロなことと言ったら。

 

意匠は30年代でしょうかね。

 

大正モガ・モボか

竹久夢二か

というこんな雰囲気の支配していた時代が

祖国にもあったらしいです。

 

眼福な発見でした。