今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリの路面

 

路面の石畳の張り替えをやっていました。

 

石畳は

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんね。

 

表面が四角い

薄い石を

タイルのように並べてある

と思っている人もいて驚いた経験があります。

 

 

実は

一辺が10cmくらいの立方体の塊なのです。

 

準備するものは。。

 

 

表面を覆う

硬い花崗岩や玄武岩の立方体ブロックと。。

 

 

下から受け止める

基礎でクッション役の砂と

(ここではベージュ色の砂でした)

表面から各ブロックの継ぎ目に埋め込んで固める

接着剤としての細かく砕いた石

(濃いグレーです)。

 

 

一段高い歩道の縁のための

花崗岩の細長いブロック。

 

 

下を通る

側溝を下水の本管とを結ぶ

フレキシブルなパイプと

工事現場を囲むパネル。

 

 

かつてこのブログで書きましたが

歩道の下には必ず側溝があり

建物の生活排水と

雨水が流れ込み

大通りや広場の中央の下水の本管に流れ込みます。

 

その網の目のような下水道は

上水道(飲料水)と

電線と電話線

昔しないなら1時間で配達できた

真空パイプ速達のためのパイプ

工場やアトリエの圧縮空気を送るパイプなども

組み合わされており

特にはフレキシブルなパイプも使われます。

 

そのパイプを埋めた後に

上から砂よけのビニールシートが張ってある。

 

 

表面の石のブロップは

青海波のように並べます。

 

市松模様もありますが

青海波の方が見た面も美しい上に

外れにくいようです。

 

 

砂の層を作って

さらにその上に立方体のブロックを並べて

上から細かく砕いた石を散布して

ローラーをかける。

 

 

そして

散水してブラシでこすると

表面の砂は洗い流され

目地の間の接着は堅く締まる。

 

そうすることによって

コンクリートのように固まるのだそうです。

 

実際にコセメントで固めたりはしません。

 

固めてしまうと

上を通る車や人の重みや振動で起こるズレが

起こりにくくて逆に壊れてしまう。

 

 

昔々

1968年の5月

政府の学制改革に反対する学生き達の

デモの頻発に労組が加わり

世界中に新左翼運動が起こったいわゆる5月革命の際

学生街カルティエラタンで

学生のデモ隊が

規制する機動隊の催涙ガス弾や放水に対抗して

道路の石畳を剥がして投石して

抵抗しました。

 

それに懲りた政府は

基本的に大通りの石畳の上にアスファルトを被せて

石畳を投石に利用されないような加工を

してしまいした。

 

パリの街の通りがもしアスファルトやコンクリートでも

それを剥がすと

以前の石畳がそのまま残っています。

 

今日11月11日

第一次世界大戦終戦記念日に

イスラエルのパレスチナ蹂躙に反対する

反戦デモが行われて

68年5月のことを思い出してしまいました。