今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の「若きパリジャンの悩み」

 

いつもの「トロカデロ」の庭園ですが

遠くで横倒しになっている木の上に

赤いシャツが見えまして。。

 

絵になるとってもいい感じだったので

その光景に惹かれて

近づいてみました。

 

 

最初は

「孤高の青年」が座ってるのだろう

と思っていたんです

粋なやつだ

と。

 

違った。

 

まだ少年でした。

 

 

近づくにつれて

背中が丸まって行った。。。

 

座っているのは

裁断された「倒木」の上でした。

 

 

それにしても

根元近くで切り倒したのではなく

「倒れた」木であることがわかります。

 

突風が吹いたニュースも聞いてないし

吹いても

なかなか

この太さの大木はこんな風に根っこからは倒れない。

 

虫食いか

病気だったのでしょう。

 

上に座ってる少年は

なんだか

背中が悲しそう。

 

 

我が道を行くタイプの若者かと思ってのに

全然違った。

 

そして彼は

それはそれで

近寄りがたい雰囲気を醸し出してる。

 

 

どうやら

泣いてるみたいにも見えます。

 

家族で公園に来て

親子ゲンカでもしたか

兄弟喧嘩して

親に叱られたか。。

 

「若きウェルテル」は

時空を超えて

いつの世にもどこにでもいるのですね。

 

 

この世の終わりのような悲嘆にくれた様子ですが

世の中

悲しいことも

悩むこともたくさんあるけど

そう悲観するばかりでもない。

 

今のうちに大いに悩んで

それを糧に

強く逞しく

優しい男になっておくれ

と願わずにはいられない光景でした。

 

それにしても

一体君に何が起こったの!?