今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のキング

 

マレ地区を歩いていて

3区の区役所前の空間に漆黒のキングが

いらっしゃった。

 



 

後ろ建物は昔の区の施設で

今も

「多目的ホール」に使われている。

 

この漆黒のライオンの台座に。。。

 

 

何やら

「ロシアとウクライナの芸術家に」

というパネルが貼ってあります。

 

なんか

時節柄象徴的。

 

後ろのホールでは展示会か何かが催されているらしく

扉の横には午後15時オープンとあって

まだ少し早いけれど

扉は開いていたので中の様子を覗いてみました。

 

 

入ったすぐ前の展示は

「ヴェネチア」の写真のようですが

左の壁に

 

見覚えのある姿が目に止まった。

 

 

日本紹介本に時々出てくる

大正期頃の

祭りの若い衆か旅役者か

ちょんまげ姿の男の背中一面の倶利伽羅悶々の写真。

 

コンピューターによる再現技術でカラー化されていて

結構有名な姿なのです。

 

その隣には

義手みたいな手を伸ばす

宇宙服か潜水服の中の顔。。

 

不思議なアート作品です。

 

入り口に何も表示が無かったので不明ですが

この展示会は

ロシアとウクライナの芸術家の作品展なのか

それとも

ロシア・ウクライナ云々は

雄々しい漆黒のライオン・キングだけのことなのか

どこにも説明はない。

 

 

それにしてもこのライオン

真っ黒のワイヤーをたくさん束ねて

作られているんです。

 

 

ところどころがスケスケで

そこから向こう側の光が履いてくるので

たてがみのあたりは

年老いて抜け毛に悩む百獣の王みたいに見えたり(笑

 

 

ところによっては

白い埃が積もってるように

見える角度があって不思議な雰囲気。

 

言ってみれば「針金細工」なんですが

王者の筋肉の躍動感をしっかりと感じっせる

なかなかに秀作だと思います。

 

 

近づいてきた総選挙

「国民議会議員選挙」のポスター掲示板がるのが

区の施設らしい。

 

ここの投票所になる模様。

 

 

真正面から見る風貌は

少しばかりすっとぼけている「おじいちゃんライオン」

みたいな親近感すら覚える表情だった。

 

 

直ぐ隣の建物の側壁に

これまた象徴的なストリートアートの壁画が。

 

武器が勝つか

お花が勝利を収めるか

駆け引きは続きます。

 

 

漆黒の獅子の周りのベンチでは

遅めのランチで

サンドイッチをかじる人々がたくさん座っていて

それも合わせて

シュールな光景でした。

 

パリを歩けば「アート」に触れる。。。