今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の天使降臨

 

パリの左岸

シテ島の「ノートル・ダム大聖堂」が

目と鼻の位置に

『サン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会』

という

小さな教会があります。

 

日本語に訳すならば

「貧者聖ユリアヌス教会」となります。

 

 

パリに五つしか現存しない

「ロマネスク様式」の創建当時の部分が

残っている事で

建築的には有名な教会です。

 

いつの間にか

「東方教会(ギリシア正教会)」に

コンバートされていましたが

その事は置いておいて。

 

 

裏側に回ると

広くはないながら

しっとりとした公園があります。

 

その一部に

「フォンテーヌ・サン・ジュリアン・ル・ポーヴル」

(サン・ジュリアン・ル・ポーヴル噴水)

という

彫刻があるのです。

 

 

円形の敷地を

少しの花壇が取り囲み

その中央に置かれた

ブロンズ製のフォンテーヌなんですが。

 

天使が降臨していました。

 

 

実はこのフォンテーヌは

四面あって

それぞれ

上から水を流すようにデザインされていて

地面の位置に

水が流れ込むようなスノコ状のものがある

湾曲した部分があります。

 

その湾曲部に

絵も言われぬ愛らしい

天使が

いました。

 

 

角々の内部から

子供や弱者などが

頭を出して

貧者ユリアヌスに

救済を求めているそのすぐ横に。

 

 

その愛らしさに

目が釘付けになってしまいました。

 

実は

このフォンテーヌ(泉/噴水)は

水が流されていません。

 

創建当時の事は知るべくも有りませんが

少なくとも

ここ4〜50年の間は。

 

水が出ていなくて

良かった。。

 

そして

天使は

確実に存在する。。。