今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の走り(続)「黄色いプルーン」

 

また出ました。

 

つい先日ご紹介した

「緑のプルーン」こと『レーヌ・クロード』

に遅れること数日にして

今日は

「黄色いプルーン」と言われる

『ミラベル』が

近くの青果店に出ていました。

 

気温40度前後の日々ですっかり体力を消耗した後

ここ数日は

25度前後で日差しも陰り

「とっても」涼しい日々に

一息ついているのですが

その全欧を襲った熱波にあぶられて

一気に実ったか

今年最初の「ミラベル」が

ご登場です。

 

 

まだ小粒で

直径1cmほどしかありませんが

この果実はもともと小型で

最盛期になっても

1,5cmほどにしかならず

非常に上手く育てられたであろう高級品で

2cmが限界。

 

もちろん生食するのですが

そのうち旬を迎えて大量に出回ると

タルトを作ったり

ジャムにしたりして楽しみます。

 

ただ

緑のプルーン「レーヌ・クロード」の方が

糖度が高く

果汁もたっぷりです。

 

ミラベルは

やや乾いた感じで

甘味も控えめ。

 

今回は

まだ全然甘くなかった。

 

1kgあたり9ユーロ90でした。

 

でもタルトは実に美味しいのです。

 

あと

主産地の「ロレーヌ」地方では

数々の果実を使ったリキュールを作りますが

ミラベルの「オー・ド・ヴィー」は

その中でも代表的で

非常に有名です。

 

蒸留酒なので

無色透明で

かすかにミラベルの香りが残り

アルコール度数は40度。

 

ミラベルで

タルトではなくケーキを作る際は

スポンジにこのお酒を染み込ませます。

 

一般的には

食後にコーヒーと一緒にたしなむ人が多いようです。

 

 

「レーヌ・クロード」の方は

糖度が高くジューシーで

熟していれば

半分に噛み切って

指で挟んで簡単に皮や種と身が離れますので

食べやすい。

 

前回も書きましたが

糖分で指や唇がベトベトになります。

 

これもジャムにしますが

「レーヌ・クロード」が繊細な香りであるのに対して

「ミラベル」の方は

お砂糖を焦がしたようなコクがあり

好き好きです。

 

両方とも

表皮に毛吹いたような幕があり

それを拭い去ると

「ミラベル」は鮮やかな黄色で

熟すつともに赤い斑点が現れ

「レーヌ・クロード」は美しい光沢のある緑色で

熟すと黄色い斑点が現れます。

 

この「緑」と「黄色」のプルーンのそろい踏みで

夏はいよいよ本格的に

始まりました。