今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の禅問答

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一頃やたらに落書きが蔓延った時代がありました。

 

もともと

公衆電話(最近見なくまりましたが)のコードを

引きちぎったり

無意味な乱暴狼藉破壊行為を

社会に対して行うことが横行したことを指して

ヴァンダリスム

と言います。

 

古代ローマ領内になだれ込んできた

蛮族ゲルマン人たちの中で

通り過ぎるルート上にあった町や村を破壊し尽くし

住民たちを皆殺しにして

金目のものを根こそぎ奪い去って行く

もっとももっとも冷酷で乱暴で野蛮な種族が

ヴァンダル族

だったためにこんな言葉が生まれて

21世紀まで仏語や英語その他欧州の言語に

共通語として残っています。

 

そのような公共物破壊行為の中で

酷い落書きを

グラフィティとか言うようですが

最近は

ストリートアートとして

国際的認知を受けてるものも出現してるし

中には

後で消しやすいように

壁に直に書くのではなく紙に書いたものを貼り付ける

という

なんだか優等生的破壊者が多数出現して

今のトレンドになってる側面もある。

 

そんな

書いて貼り付けたグラフィティが

散歩中の私に

いきなり哲学論争をふっかけてきた。

 

「あなたの時間を

狂ったキノコに費やす無駄を

やめなさい」

 

むむ。

 

わかるような...

でも

キノコって

いまいち何を言ってるのか特定しにくい。

 

何だか

いいことを言ってる気はするが。

 

悩ましい。