今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の行列

 

今回の写真は

移動中の路線バスの窓から撮影していますので

窓ガラスの関係で色がおかしく

動いているのでピントも心配です。

 

というのも

大通りの建物沿いに

行列があったのです。

 

しかも

連なる建物の

それぞれの入り口の前を空けて

人の流れも迷惑にならないように

鉄柵で囲ってありました。

 

なんだろう。。。

 

 

なんだか

多くが座り込んで

まるで夜明かしを覚悟で並んでいるみたいな。

 

でも

悲壮感や大げさな感覚などはない...

というか

走るバスの窓越しには

そんなものは伝わってこない。。

 

その辺が

例えば難民の保護申請の行列などとは

全く違います。

 

沸き立つ興奮も感じない。

 

そこが

アップルやマイクロソフトの販売店での

新型発売日とも違う。

 

大通りの車列で

ゆっくりではあるものの

バスはその間にも進み続け

やっと

正体が分かった。

 

 

「オランピア劇場」

でした。

 

進行方向に対して後ろ向きにカメラを構えていたので

真横に来るまで

気がつきませんでした。

 

きっと今夜

人気歌手のリサイタルかコンサートでも

掛かっているんだろう。

 

ところでこの劇場は

かず多くの往年の大スターたちが

舞台を踏んでいます。

 

エディット・ピアフ

マレーネ・デートリッヒ

ジルベール・ベコー

などから

ミッシェル・ポルナレフ

ザ・ビートルズ

ザ・ローリング・ストーンズ

などなど

マドンナやレディ・ガガに至るまで。

 

個人的にも

長い沈黙を破って15年ぶりかなんかに

歌手生活最後と銘打ってリサイタルをやった

イヴ・モンタン。

 

ハリー・ベラフォンテは

始まってすぐは

なんだこんな程度かと思っていたら

「イデデ イデデ」

が始まるやいなや

すごい迫力で

全席興奮の坩堝と化してしまいました。

 

それから

おそらくこれが最後のコンサートだろうと言われた

ジュリエット・グレコは

全盛期と比べると声は全く出なくなっていたものの

歌い上げて引っ張るところなど

手を頭上にあげて天に向けて伸ばした人差し指の先端から

声が出て来る様で

震えるほど感動したことを覚えています。

 

 

帰って

写真をよく見たら

『リナ・サワヤマ』

という人のコンサートの様です。

 

ググったら(知らなかった)

ロンドン生まれの日本人で

シンガー・ソングライターで

モデルだそうです。

 

パリの若者が

開演数時間前から座込みで行列するほど

人気の歌手の様ですね。

 

みなさん

ご存知でした?