今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の祭り

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目下

「ギャルリー・ラファイエット」では

プラダ祭りが

爆開催中らしくて

ウインドーはどれも皆「5文字の逆三角形」に

溢れております。

 

でも

その展示物が

なんともまあ痛いのです

私なんかの世代には。

 

まるで

昭和40年頃の

「洋品店」に売られていた「今年の流行」みたいな

安っぽい感じで。。。

 

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日本がまだまだ

業界にも消費者にも「おしゃれ感覚」など生まれておらず

ペランペランの生地を使って

去年と違うのよ!とばかりにわかりやすく

派手な(この言葉も笑)色と

織り易い単調なストライプ柄

(ボーダーなどと追う言葉はまだ誰も知らない時代)

まるでパジャマのようなカットの未熟な洋服....

を「デジャヴュ」してしまいました

 

痛たたた。

 

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でも

これが「逆三角」のバッジがつくや

あっという間に魔法の杖の一振りで

ゼロがたくさんついてしまい

誰もが「素敵ぃ〜」となるんでしょうねえ。

 

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数あるウインドーの中で

この右側のマネキンが着ているのが

一番ラインとしてはよくできてるかなあ

と思えたんですが。

 

質感は

世界中で使用禁止が声高に叫ばれている

スーパーでくれていたビニール袋

みたいなんですから、もう。

 

だがしかし。

 

昨今では

昔の化石化した美意識は

粉砕されゴミ箱にぶち込まれて

「なんじゃこりゃ」なものが

受ける

価値観の「コペルニクス的大転換期」の時代の様なので

まあ

それはそれで良しと致しまして

老将は消え去るのみ。

 

しかも

毎年常に「新しい感覚」を模索し

世に問い続けて行く哀れな宿命にある業界ですから

型破り

という名の過激化は必然なのでしょう。

 

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メインのゲートを入ったホールに

無数の帽子が咲き乱れていました。

 

これは

素敵だと思った次第です。

 

やっと波長が合ったかと

一安心。