今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の一攫千金

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いたよ

いましたよ

路上のイカサマ賭博の胴元。

 

以前は

モンマルトル周辺とか

観光客がうじゃうじゃ居て

かつ

ガラの良くない地区に居たんですけどね

何組も。

 

50ユーロ紙幣を細かく折りたたんで

伏せた三つのアルミコップの一つの下に入れ

その三つのコップを

四、五回

素早くあっちゃこっちゃ並び方を入れ替えて

さあ

お宝はどこだ!?

 

そうすると

誰かが50ユーロ渡して

右とか左とか真ん中とか

いうわけ。

 

胴元は

言われたカップを開けて

おお

おめでとう

あんたの勝ち

とか言って

カップの中のお札と

かけた人が渡したお札をよこすのです。

 

つまり当たれば

倍返し

ならぬ「倍になる」ってわけで

当たったお客は大騒ぎ。

 

さあ

次は誰がやってみる

とか言われて

見てた観光客が

じゃあ

あたしが

とか。

 

外れて

きゃあ

とか大騒ぎ。

 

渡したお金は

当然ボッシュート。

 

もう一回

もう一回。

 

もうお分かりでしょうが

最初に当てたやつは

サクラです。

 

でね

そばで見てると

サクラが当てるときは

なんとなくわかるんだな

これが。

 

それで

これなら当てられそうだ

つられてやるやつが出てくるわけです。

 

二、三回で諦めるけど

それほど深刻な空気にはならないんですよ

周りの人だかりが

囃し立てるから。

 

善意の第三者ってやつは

残酷です。

 

ここはエッフェル塔すぐそばの

セーヌの岸辺の遊歩道。

 

フランスが大半ですが

多少のヨーロッパ人も混じって

観光客は結構たくさん戻ってるから

絶好の場所

なんだろうけど

ここ

パリ7区という

高級な住宅地でもあるんだよなあ。

 

おまわりさんも

沢山パトロールしてるから

結構やばいよ。

 

良い子は真似をしてはいけません

どちらの立場ででも。