今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の一発

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アンヴァリッドの前を通った。

 

度重なる対外戦争で傷病兵が巷にあふれた際

彼らを収容し

治療を施し

余生を過ごさせる施設として

ルイ14世が建てた施設。

 

日本語で廃兵院と訳される。

 

現在は

少しの病室を残し

大半を軍事博物館として使われている。

 

もちろん博物館は閉館中だが

正面の鉄柵の一部の中に入れるようになっていて

そこに並べられている大砲の写真を撮ってきました。

 

これ

長州藩の大砲なんです。

 

1864年だったか

下関沖を航行中の米仏蘭の商船隊に

長州藩が無警告で砲撃。

 

この国際法違反の行為に

米仏連合艦隊が半年後に報復攻撃し

長州藩の軍艦と

海岸線の砲台を砲撃して完全破壊。

 

翌年

砲台を修理していた長州に

米仏英の連合艦隊は再度襲撃を敢行し

長州藩の砲台を全て壊滅状態にした。

 

下関戦争。

 

この経験から

長州藩は武力で西欧に対抗することは不可能だと悟り

攘夷政策を転換し

英国と結んで軍の近代化を推し進めていった。

 

その時の戦利品として

仏海軍が持ち帰った

長州藩の二門の大砲のうちの一門。

 

もう一門あったのは

20年ほど前だったか

日仏友好なんたらで下関市に返還したらしい。

 

三ツ星一文字の長州藩の紋が

写真では分かりにくく

色階調や色温度などをいじくりまわして

やっとなんとか見えるようにできたのですが...

微妙。。。

 

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