今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の重機

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パリならではの重機がいました。

 

これ

外壁洗浄機。

 

たぶん明日から洗浄作業が始まるのでしょう

歩道の外の駐車帯に固定されていますが

明日には四角い部分だけ

壁にすっぽりと張り付くの筈。

 

パリの建物は

ほぼ集合住宅が繋がって建並び

通りの顔を作り出している。

 

そして

数十年に一度外壁を洗うのです。

 

これまでは

外側に足場を組み

厚いビニールみたいなカバーで足場ごと覆ってしまい

手持ちのウォーターガンで高圧水を吹き付けて洗ってました。

 

最上階から始めて済み次第下の階へと移っていくわけですが

終わるまで

住民は窓が開けられないのです。

 

窓の内側は

厚手のカーテンと

薄い紗のカーテンとを取り付けることが普通で

広間も紗のカーテンは閉めているので

自分のいる部屋の窓の外が作業中でも

作業員がいるのがわかる程度であまり気にならず

外側の作業員は

中はほとんど見えませんから大丈夫。

 

全住民宅が払っている共益費を積み立てておいて

管理組合で作業を決定し

住民に告知します。

 

住民は

自分の住居の占有面積で全床面積を割った比率で

支払いの分が所得から課税控除されます。

 

最近はこの写真のような専門の重機が登場し

窓2つ分くらいずつの幅をすっぽり覆う形で

洗って行きます。

 

足場を組まずに済むし

全面覆わなくて済むので

洗浄中以外の窓は開けられるし

作業中の下の歩道を通っても平気だし

とても便利。

 

写真の奥の建物は洗浄済みで綺麗なのが

お分かりになるでしょうか。