今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日は五輪の精神の目撃者

 

シャンゼリゼに

東側のはずれ「コンコルド」から

入って

進行方向左側の緑地帯の一角に

何やらブロンズの彫刻が目に止まった。

 

 

近づいてみると

彫像の前に五輪マークが。

 

ってことは

これは

目前に迫ったパリ五輪のためのものに違いない。。

 

いつ設置したんだろ?

 

 

近年

IOCは五輪期間中に

次回開催都市の国籍の芸術家に依頼して

五輪の精神の目撃者としての作品を

開催都市の公共の場所に据え付ける企画を

行ってきたそうです。

 

Programme Plympic Art Vision

というキャンペーンらしく

別名

Olimpic Museum

だそうです。

 

ちなみに前回東京大会の際には

フランス人グザヴィエ・ヴェイヤンの作品が

東京のどこかに飾られたとか。

 

知らんかった。

 

 

調べてみると

今回のパリは

パリ五輪実行委員会が選んだ

ロサンゼルスで主に活躍している

アメリカ人女性作家『アリソン・サアール』

の作品だとか。

 

 

と言うことで

左手に持つのは

金彩の聖火です。

 

この作家は

元来

人権や平等や固有の文化の由来などをテーマに

特にここ40年

アフリカ系女性のアイデンティティーの模索に傾注して

創作活動を続けているそうです。

 

ちなみに

本人は白人女性。

 

 

右手で支えて

膝の上にあるのは

平和の象徴であるオリーヴの小枝の束。

 

 

直径5mほどの円周上に並ぶのは

世界の各地域を代表する椅子。

 

彼女に向かって左から時計の逆回りで

東アフリカの折りたたみ椅子

中央アメリカの子供用の椅子

本来は陶器製の中国の樽型椅子

昔のフランスの田舎風三脚椅子

古代オリンピアードの絵にもみられるグレコロマンの

代官椅子

ヨーロッパの近代の椅子。

 

 

ちなみに

観光客などが座っても

叱られないそうですよ。。。

 

作品のタイトルは

「サロン

制作のテーマは

フランスとパリの複合文化主義

 

 

この作家は

回収材料と自然物質のみを使用するそうで

この作品群も

台座は環境汚染や各種変動に抵抗力の強い

中央フランス火山地帯の花崗岩と

アルプスの溶岩で

ブロンズ鋳造は

二酸化炭素排出を最小限に抑える

フランスの加工技術のノウハウで

制作はフランス国内で行った。

 

五輪が終わっても

2024パリ五輪の記憶を伝え続けるために

ずっとその場所に置き続けられるそうです。