今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリは235年目

本日の写真はすべて@FranceTelevision から

 

今日2024年7月14日から

遡ること235年。

 

パリで革命が始まった。

 

この日をもって

「フランス共和国」が誕生した。

 

どの時点を革命の勃発と定めるかには

いくつかの考え方があり

1880年に革命勃発の日を

国の祭日に定める協議をした際

パリの民衆が「アンヴァリッド(廃兵院)」を襲撃して

武器保管庫から大量の銃器を奪った

前日の7月13日も大いに考慮されてきたし

アンシアン・レジジューム(旧体制)

が破棄された8月4日という考え方もあったが

結局「バスチーユ牢獄の襲撃」の日を持って

国民の祝日に指定された。

 

日本では

この日のパリを描いた戦前の映画の邦題から

「パリ際」

と呼ばれている。

 

 

例年シャンゼリゼで行われる

大統領の全軍閲兵と

各部隊及び兵器車輌の分列行進は

今年は

シャンゼリゼ出口のコンコルド広場に

五輪の一部競技の会場が設置されているため

「フォッシュ大通り」での開催となった。

 

 

フランス国軍全部隊の指揮官と代表兵士が会両側に整列し

凱旋門から

大統領が終点の広場に設置される貴賓席まで

車輌で閲兵し

貴賓席前で式典が行われる。

 

 

 

ノルマンディー上陸作戦に参加した

9カ国から招かれた兵士達も参加して

各軍の参謀長や総司令官が大統領に紹介される。

 

 

それが済むと

フランスのあらゆる軍関係の士官学校学生と

全ての部隊の精鋭の行進。

 

 

 

有名な「外人部隊」は髭面で

最前線で攻城戦の際に

城門を打ち砕く「斧」を担ぎ

革の前掛け着用が

伝統。

 

 

国民に一番人気があるのは

消防部隊。

 

フランス消防隊は陸軍に属し

単に火災出動だけではなく

医療用救急車の派遣や

鍵を家に中に忘れて外出したり

バルコニーに出て窓に鍵がかかってしまった時など

パリ市内だけでも

年間50万件ほどの出動があり

全国民に愛されている。

 

 

 

 

兵士たちの行進が済むと

全国各地から秒単位で計算して集結した

各種航空機が

凱旋門上空から

通りの高度300mを飛行する。

 

 

全軍の行進が終わると

大統領が公務で外出する際に前後を固める

近衛義状隊が貴賓席まで行進してくると

最後尾に五輪のトーチを持った士官がいた。

 

 

 

 

 

後方からカラフルな人員が行進してきて

聖火を持った士官を追い越し

その後。。。

 

 

五輪の話を形作る。

 

 

 

 

 

今日パリに着いた聖火の受け渡し。

 

 

 

白のジャージの上下の青年達は

おそらく選手達だろう。

 

貴賓席の前で

全員にトーチが手渡しで回されてゆく。

 

 

 

 

その間ずっと

消防部隊音楽隊のコーラスが感動的に

続いた。

 

 

全員がトーチに触り終えると

代表が掲げながら

全員が退出。

 

それが終わるのを待っていたかの様に

アクロバット飛行隊の登場。

 

 

 

 

今年は五輪の準備で場所が変わり距離が短く

部隊行進も数が減り

さらに

航空機の数もうんと減って

車輌の行進が全くなかったことで

1時間半程で終了した。

 

 

終わった直後の空には

トリコロール(三色旗)の飛行雲が

うっすらと漂っておりました。