今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の電子より昔の紙が好き

 

「サン・シュルピス教会」という

教会があります。

 

ノートルダム大聖堂の火災からの修復工事により

パリ大司教座が

臨時に置かれている

床面積で

ノートルダムに次ぐ2番目に大きな教会です。

 

この教会を横断する位置にパリの子午線が走っており

それが

二十年前に世界的大ベストセラーになった

「ダヴィンチ・コード」の

重要なテーマになったりもしました。

 

そのサンシュルピスの前の広場で

「古書市」をやってた。

 

 

広場の大半がキャンバスで囲われて

中にテントでお店がギッシリ。

 

注意点は

古本市ではなく古書市だということ。

 

つまり

今でも新書で手に入る中古の本ではなく

新書では絶対に手に入らない時代の

書籍であること。

 

そして

各店それぞれ得意分野といか

専門性があることも特徴でした。

 

 

結構大型の店舗で

整然と展示した店もあれば。。

 

 

ごちゃごちゃに

積み上げた店もあり。

 

 

このお店は

「春画」専門店

(ただし版画ではなく書籍)です。

 

日本で想像するような暗さも特別感もなく

幅広い年齢で

女性客も熱心に見ていました。

 

 

㊟これらは

そのお店の雑誌です。

 

 

おじさまやおばさま方が

子供の頃大好きだった本を見つけて

懐かしさから手に取る...

様な品揃えのお店も。

 

 

歴史的な風俗の挿絵がとても美しい本などは

そのページが開かれて展示されています。

 

 

最小単位の間口で出店してる

芸術写真の専門店も。

 

 

戦前までは

フランスでは普通だった

袋綴じ製本の

「本」の見本のような本。

 

袋綴じだから

ペーパーナイフと言う物が存在しました。

 

ジャンヌ・ダルク

ハンニバル

ヴェルキンゲトリックス

サン・ジュスト

チェーザレ・ボルジア

リンカーン

等のタイトルがついてる偉人の伝記本でした。

 

 

鞣しただけの蝋色で彩色してない羊皮紙に

色鮮やかな人物画だけが際立つ表紙。

 

 

音階だけは定まったものの

まだ音符に長さの規定がない時代の楽譜やら

カリカチュアの挿絵の天文学書やら。

 

そして

スランスで古書といえば

何と言っても革装です。

 

 

1冊20ユーロの

安価でそれほど古くないものから...

 

 

 本当に古い

カビの匂いやら

紙魚(しみ)の痕跡が有りそうな物まで...

 

 

 

煉瓦ほどの大きさしかなく

やたら分厚く重そうな

月9で凶器に使われそうなものも。

 

 

正体不明だけど

欲しくなる。。

 

皮表紙に彩色で描かれた貴婦人は

誰なんだろ。

 

 

LP盤売ってた。

 

 

「Miles at the Fillmore」

1970年NYフィルモア・イーストでの

ライブ盤。

 

欲しい。。

 

 

 

向き合って座って

なにやら色を塗ってるご婦人二人。

 

 

あちこちに

座れるようにしてあるところナンザ

良い配慮でゲスなあ。

 

カフェもありました。